学アリ×復活(狩人) 01





(久遠寺)「どうやら君達には、相当な罰を与えなければ分からないらしいね?(怒黒笑)」





さて、此処で皆様に聞いておきたい。

スタジオジ●リのアニメーション作品、『となりのト●ロ』を御存知だろうか?

其れで居て、ススワタリである、≪まっく●くろすけ≫を覚えて居るだろうか?

尚且つ、姉妹の妹の方である少女が指を突っ込んだ時に、壁板の隙間から、ブワワ!ではなく、ドワワッ!と吹き出てきたシーンを思い出せるだろうか?



其れならば、今の状況を想像するに難しくはない。

今、正に、目の前に仁王立ちする人物から其の妖怪の様に真っっ黒なオーラが勢い良く噴出して居る。



そんな現象を起こして居るのは、我が学園の裏…つーか、悪の支配者。

どこぞのミステリー漫画の『見た目は子供、頭脳は大人』的な、初等部校長。

(しかしコイツの場合は、見た目はクソ偉そうなガキンチョ、頭脳は私欲強欲に塗れた頑固ジジイだ。)





(##NAME1##・##NAME2##)「「は??」」





話しかけられたあたしと妹は、二人寝転んでも余裕のキングサイズのベットで私は北向き、妹は逆の南向きに寝そべり、

私は高級菓子を貪りながら、大好きな忍者バトルアクションの漫画(nrt)を読み、妹は安いポテチを貪りながら、マフィアバトルアクション漫画(re!)を読み返して居た。





(久遠寺)「私は何をしろと、お前達に言ったかな?先程、口がすっぱくなる所か、腐り落ちそうな程に言った筈だが?」


(##NAME1##)「は?漸く痴呆症の波が押し寄せて来たんですか?」


(##NAME2##)「ワー、ヤッタネ校長。もうちょっとでご臨終…オイラ達の自由への開放は、もうすぐ其処だね!少年よ、大志を抱け!」


(久遠寺)「つべこべ言わず、言ってみろ」


(##NAME1##)「えーっと…線香は勿体無いから、私と風鵺セットで1本で良いですか?1人当たり、2分の1本分」


(##NAME2##)「あー、じゃぁ、御焼香も二人セットって事で。姉っ貴〜、任せた+」


(##NAME1##)「ざけんな。あたしのは節約の為、エコの為に言ったけど、お前は唯の面倒だからだろ。しかもあたしに押し付けるな、テメーがやれ。」


(##NAME2##)「姉っ貴〜だって、暗に『コイツには1人当たり、線香1本分もあげる価値は、ねーよ。』って言ってるだけだよね。」


(久遠寺)「勝手に私の葬式について打ち合わせをするな。そもそも私には葬式なんて物は、未来永劫必要の無い物だ。」


(##NAME1##)「うっわ、出たよ。永遠に生にしがみ付く気満々だよ。醜いねぇー。」


(久遠寺)「黙れ。死にたがりな癖に怖くて死ねない無様な自殺志願者め。」


(##NAME2##)「寺(テラ)校長、どうどう〜。人間、それ相応の寿命が丁度良いよ〜。」


(久遠寺)「人の名字を勝手に略した上に、読み方を変えるな。大体、貴様も生にしがみ付く派だろうが。」


(##NAME2##)「ブッブー、違いますぅ〜。僕は150歳まで生きられればいい子なんであって、数百年も生き延びたい訳ではないんです〜。」


(##NAME1##)「久遠寺か…名は体を成すの文字通りだなぁ。あれだね、二人とも≪憎まれっ子、世に憚る≫」


(久遠寺・##NAME2##)「「お前もなッ」」


(久遠寺)「では、話をそろそろ戻そうか…私が先程の説教の後に言った、罰を覚えているか?」


(##NAME1##)「軟禁部屋に、2週間の軟禁生活。」


(久遠寺)「で、君達が居る此処は?」


(##NAME2##)「寺っちーの部屋ですぜ☆」


(久遠寺)「君達は此処が軟禁部屋だと思ってるのかい?だとしたら君達の方が痴呆症になったんじゃないのか?」





2人が痴呆に等、成って無い事は、10も100も分かって居るだろうに…。。。

なのに、久遠寺は、態(ワザ)とらしくも、軽蔑と皮肉を最大限にまで引き出し、嘲笑う。





(久遠寺)「今までに何百回とお世話になった軟禁部屋を間違えるなんて、存外、君達の方が先に逝きそうだな。」


(##NAME1##)「間違えた訳じゃないよ。」


(##NAME2##)「ただ〜、何百回とお世話になったせいで、飽きちゃったんだ。あの軟禁部屋。」


(##NAME1##)「狭いしね。だから快適な此処を新しい軟禁部屋にしようかと思って…、」


(##NAME1##・##NAME2##)「「此処に来ましたぁ〜。」」





宜しく♪と、黒笑にも、皮肉にも、全く動じず、何処までも己らのゴーイングマイウェイとマイペースを貫く2人。

其の姉妹の発言に、初等部校長が、キレた。





(久遠寺)「やめたよ。」


(##NAME1##・##NAME2##)「「は?何を/だい??」」


(久遠寺)「軟禁部屋から監禁部屋へとランクアップさせようと思って居たけど、やめる事としよう。」


(##NAME1##)「へーそりゃぁ、」


(##NAME2##)「有難い事だね!ラッキー山脈☆」


(久遠寺)「もっと重い罰にしなきゃ、君達は学ぶ事を出来ないらしい。」


(##NAME2##)「まぁ、何処ぞの千年公や精霊王でも目指してるの?位の貴方サマに比べれば、ねぇ?(笑)」


(##NAME1##)「まだまだまだ、若いあたし達は経験力も何もかも未熟で、至らない所も多分にありますケド、一体、何が学べてないのでしょーか?w」


(久遠寺)「身を弁えることだ。」





##NAME2##は、少し苦笑っぽくも、軽々しく笑い、##NAME1##は少々皮肉めいた笑みと共に揶揄い交じりに問いかけた。

そんな2人に、速攻で答えを断言した久遠寺は、スタスタと2人が悠々と寝そべって居るベットに近付き、##NAME2##の持っている漫画の本を取り上げる。





(##NAME2##)「あぁーーーっ!!僕(ボキュ)から愛しのツナたんを取り上げないでぇえーーー!!;」





##NAME1##はホッと安堵の溜息を付いた。

反対側に居て良かったと…しかし、此の後すぐに、後悔する事になる。何故、##NAME2##の方に居なかったのか、と。





(久遠寺)「ふん、マフィアか。そっちは…チッ、そっちも似たような物か」





2人の読んで居た漫画を交互に見比べ、そう不満げに呟く。





(##NAME1##)「は?おま、忍者侮辱すんな!マフィアより凄く強いんだからね!!」


(##NAME2##)「いやいやいや!マフィア読んだ事のないお前が語るなよ!;」


(##NAME1##)「あぁ、御免。つい、ね。」


(##NAME2##)「もーーーー!マジ読めよ!面白いから!!」


「馬っ鹿、お前、忍者に夢中なのに、他のが目に入るか!」


(##NAME2##)「此の、近視眼的、バカ姉貴めっ!」


(久遠寺)「確か、このアリスだったかな…。」





二人が漫画についての言い合いをしている間、久遠寺は棚に保管してある色とりどりのアリス石が入ったビンが沢山並ぶ中から1つのアリスストーンを取り出した。





(久遠寺)「本当はゾンビや巨人が良かったんだが…生憎、今、手元にあるのが此れだからな」


(##NAME1##)「おぇ、あんなグロッキーなの、ノリノリじゃなきゃ無理。初等部校長サマは、そーゆーのが好みだったんだー。」


(##NAME2##)「そうかい?面白いよ。ゾンビのと巨人のとか。」


(##NAME1##)「つーか、テメーの場合、ストライクゾーンのキャラが居れば、何でもOKなんだろーが(呆)」


(久遠寺)「此のアリスはな、本の物語の世界、つまり、此方側からして異世界(アナザーワールド)として捉(トラ)え、其の世界へと渡れる。」


(##NAME1##)「何、其の、ドリーマー達の為に在ると言わんばかりのアリスは。マジ、ネ申だろ


(##NAME2##)「わぁ+俗に言い、王道で言う、アレですね!異世界トリップって事ですね!!くれ!!!!


(久遠寺)「まぁ、しかし、渡れると言うだけで、命の保証は全く持ってないし、体力や潜在能力が上がる訳でも、特典として付く訳でもない。」


(##NAME2##)「ぅおおおおっ+平凡主人公のトリップってヤツですね!やった!私、大好物だよ!平凡とチキン設定バンザイ☆」


(##NAME1##)「えぇぇ〜、あたしは、特殊とチート気味な設定のが好みなんだけどなぁ。」


(久遠寺)「現に、此のアリス保持者だった奴は、死んだよ。」


(##NAME1##・##NAME2##)「「………はぃ??」」


(久遠寺)「自らの器量(レベル)を憚らず、自分の欲と、自分は大丈夫だろうと、夢小説の様に、キャラに好かれ、生きられると云う、馬鹿で浅慮な思い込みによってな。」


(##NAME1##)「トリップした其の世界で?」


(久遠寺)「あぁ。異世界を渡れるだけが特異というだけのファンタジー、戦闘漫画好きのソイツは、其の漫画の世界の戦闘に巻き込まれ、キャラに殺されたよ。」


(##NAME1##・##NAME2##)「「…………。。。」」


(久遠寺)「あ、何故ソイツの顛末を知ってるのかは、簡単でね、致命傷の攻撃技を食らう直前にアリスを発動させて、此方に戻って来たんだ。」





凍り付き、沈黙する2人に、久遠寺はとてもイイ笑顔で言葉を続ける。





(久遠寺)「しかし、超人的過ぎるキャラが集まる戦闘世界だ、当然の事ながら、キャラの技の速さの方が、アリス発動時間より早くて、結局、技を食らっての御帰還となったんだ。」


(##NAME1##)「……まぁ、そりゃぁ、そーでしょうね?夢小説と、其れが自身の現実になるのとは、別物だし。」


(##NAME2##)「わ〜〜〜、なんか凄い話を聞いた気分。やっぱ夢は夢で都合よく妄想出来るからいいんだよね。」


(##NAME2##)「勉強ニ、ナリマシタ。有難う。やっぱ平凡な現実が一番だわわわ〜。」


(##NAME1##)「分不相応な高望みはしないで、身分相応な生活を送るべしって事ね。」


(久遠寺)「(ニコリ)。さて、それが分かった所で、此の世界に逝って来い。」


(##NAME1##・##NAME2##)「「えぇええええ!?いや其処、可笑しくね!!?;;」」


(##NAME2##)「フツー、『うん、だからね、現実逃避してないで、リア充になる様に頑張ろうぜ!!(`∇´*)o"エイ(`∇´*)o"エイ(`0´*)ノ"オーゥ!!』って、なる所じゃね??」


(##NAME1##)「そうそう!『今の現状が一番良いんだよ。だから現実を見ろ!』ってなる所だよっ??つーか、漢字変換が激しく違う!逝けじゃないでしょ、逝けじゃ;;」


(久遠寺)「フフフ、身の程を弁える事を覚えたら、また僕の傍においてやる。」


(##NAME1##・##NAME2##)「「いや、アンタの傍じゃなく、一(カズ)校長/要たんの隣が良い」」


(久遠寺)「 死 ん で 来 い 。





ついに逝って来いの薄っぺらいオブラートが破かれ、堂々とした本音が出た。

何処までも人を苛つかせる事が2人の天才的性分だとでも言う様に、初等部校長の苛つきが頂点を突き破った証拠だコレは。

酷い見送りの言葉とともに、2人は異世界トリップのアリスによって、初等部校長の持って居る漫画に吸い込まれて行った。

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解せぬ花