Pkmn 05




謎は全て解けた!…なんてね(笑)。





インディペンデンス






「ミュ、ミュミュミュ、ミュウ!」


「ん?何…してるの?」





父親の手紙を眺めながら、唸る私。

そんな私に声を掛けて来たミュウは、母親の遺留品の1つであるアクセサリースタンドの周りを、グルグルと忙(セワ)しなく回って居た。



余談ではあるが、母親の所持品、元(モト)い、遺留品等は、生前同様の侭に置いてある。仕舞ったり片付けたりは、未だに、して居ない。

別に、『思い出なんて過去の物にしたくない』とか『母親が生きて居た時の侭にして置きたい』とかの、素敵心からでは、決して無い。

只単に面倒臭いだけ。(だって、日常の掃除だけでも嫌々面倒なのに、更に整理なんて…年末の大掃除でも、やりたくはないよ、私は。)



ピアスやピン、ヘアゴムやコサージュ等、色取り取りの華やかなアクセサリーが、最低2点以上ずつも掛けられて居るアクセサリースタンド。

其の中で唯1つ。其の中で、たった1点だけしか存在していない、唯一のネックレス。其れを、一頻り回って居たミュウが手に取り、此方に持って来て、私の目の前に掲げた。


ふよふよん、と浮かんでるミュウに依って、見せつけられて居る其れは、生前、母が、文字通り、肌身離さず、身に付けて居た物だった。

他のアクセサリーは、気分に因ってコロコロと変えてた癖に、其れだけは変えた事も外した時も無かった。況してや、ネックレスだけは、他の物を買うなんて事をしなかった。





「(そうだ、母親自身の誕生石が、ぶら下がって居るだけのシンプルな、、、………ん?)」


「ミュウ!」





私の思い当たりを先回りした様に、机に置かれて居た母親の遺骨が入ったペンダントを、空いてるもう片方の手で取って、同じ様に突き出して来るミュウ。





「あぁ、成程。」





2つのネックレスを視界に収めて、確信する。

この2つの首飾りは、遺骨ペンダントだ。其れも、≪ペア≫の。


ペアとは、2つで一揃いとなる物。2人または2個で一組になっている物。

ペアネックレス、ペアリング…恋仲のカップルが、お揃いで身に付けるアクセサリー。



母親の遺骨を納めて居る誕生石は、確か、父親の誕生石だ。

対して、母親の誕生石には、まだ何も納められては居ない。





「(我ながら、乙女思考と言うか、頭が冴えて居ると言うか…)」





死しても、私は貴方と共に、貴方は私と共に。





「ねぇ、ミュウ」


「ミュ?」


「聞いてくれるかい?別に聞きたくなかったら只の独り言になるだけだから、どっちでも良いけど。」


「ミュウ」





分かったとでも言う様に、首をコクリと縦に振るミュウを見て、口を開く。





「ギブアンドテイク。其れが1番、私の好きな言葉でもあり、信条なんだよね。」





【Give and Take】

協調。互譲。妥協。相互扶助。...etc.

相手に利益を与え、自分も相手から利益を得ること。

だってつまり、それは、お互いが幸せになることなんだから。





「だって素晴らしくない?両者共に“ハッピー”になるって事なんだよ。だから…――――ね?」















And that's all…

(それでおしまい…?)

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解せぬ花