処女のベスティアリ




浪漫 瑪瑙 夢現世(ユメウツシヨ)

倚馬 枕鞍(イバ マクラ)蒔卵(マクラ)

倚馬森 夢寐(イバモリ ムビ)

倚馬 禊(イバ ミソギ)

枕崎(マクラザキ)
枕辺(マクラベ)
枕瑪(マクラメ)
馬喰 (バクロウ)
馬酔木(アセビ・アシビ)

夢主
半獣+スクイブ
人間とユニコーンの間に出来た子
母親は日本人でマグル出身の魔女

見た目
平凡な日本人

父親から受け継いだのはユニコーンの血のみ。

血が銀色で、強力な回復力がある事以外は一般人。

日本育ち
魔法界には、年に1回、父親の墓参りに帰る位。

ユニコーン(馬)とどう子作りしたのかを聞くのはタブー
黒い恐い笑みが帰ってくる

密猟者など悪者から狙われる事は滅多にない。
外見が母親似で、尚且つスクイブな為。
なので、本人は血を使う危険性(リスク) に気付いてない。
便利な物、使える物、使わんでどーするの状態。
そのせいで、血を使い、密猟者に見られ追われてたらトリップ
コーネロに使う程のお人好し
能天気と楽観的が合わさったド馬鹿

英語は一通り会話出来る一応
母親のスパルタのお陰

小さな工具箱☆アーミーナイフを常備
主に肌を傷つけ、血を使う為に。

アーミーナイフ(Army Knife)とは、軍隊が制式採用している、戦闘以外の日用的な用途に使用するための多機能な折り畳みナイフを指す俗称である。



一角獣/ユニコーン(Unicorn)

森に棲む馬。

毛は白色で頑丈、蹄は金色で、角がある。

角、血液、鬣は強力な魔法特性を持つ。

その血液は、「生きながらの死」とすら言われる恐ろしい代価を持つものの、死を目前に控えた者さえも蘇らす事が出来る。








「じゃぁね、御父さん。」





父親の墓参り。

母親の急用に因り、1人で御先にと済ませた帰り道の途中、死にかけた子猫を見付けた。

慌てて、何時も持ち歩いて居る小さな工具箱☆アーミーナイフを取り出し、人差し指をちくん、と刺し、其の傷口から溢れ出た一滴の血を、猫に落とす。

すると、見る見るうちに子猫は元気を取り戻した。其処までは別段、問題は無かった。そう、其処までは。





ガサ……





(?)「其の治癒力に、銀色の血。貴様……ユニコーン、か?」





数メートル先の、斜め前方。

ボロボロの黒く煤けたマントを纏い、痩せこけた頬に、落ち窪んだ眼窩に、蝋の様に蒼白な顔色…髑髏と見紛う程の不気味な中年のオッサンが居た。


髑髏と見紛う程の不気味な中年のオッサンは…いや、長いな;

仮に、“晒され頭の亡霊”と名付けよう。


晒され頭の亡霊が驚いた表情で暫し此方を凝視して居たが、やがて、其の不気味なドクロ面を、歪ませて、悪霊の如き邪悪な笑みを浮かべた。





「いいえ!サラマンダーですッ!;」





魔法界の生物【火蜥蜴(サラマンダー)】


小型で白色のトカゲ。

火の中に棲み、炎を餌とし、火を噴く。

色は姿を現すときの火の温度によって変わる。

自分が生まれた火が燃えてさえいれば死ぬことは無い。

胡椒を与えれば、最高6時間火の外で生きることが出来る。

サラマンダーの血液は強力な回復薬に使われる。




頭に鳴り響く警戒音。

血の気が引いて行くのを感じた。

咄嗟に、虚言を吐いた……―――。。。





犯行現場を見られた犯人の気持ちって、こんな感じだろうか?









And that's all・・・?
(それでおしまい・・・?)






「やれやれ、酷い目に遭った;」





結局…、ユニコーンじゃないよ!サラマンダーだよ!!の嘘は駄目だった。


ツイてない事に、晒され頭の亡霊は、悪い魔法使いだった。

散ッ々、杖を振り回され、呪文で攻撃され、追い回された。


其れ等を、母親に護身用にと買い持たされた盾の呪文グッズやクソ爆弾や噛みつきフリスビーや殴り続けのブーメランで何とか凌ぎつつ、逃げ回った。

そうして、此の侭では埒が明かない所か、グッズが底を尽きれば此方の負けは決定事項なので、ならば…と、完全に撒くつもりで、インスタント煙幕を使用した。





「困ったもんだよ、あの晒され頭のオッサン;;」





幾ら魔女とユニコーンと言う素晴らしい両親から生まれたとは言え、其の優秀な遺伝子を必ず受け継ぐとは限らないのだ。

残念ながら、諺で例えるなら、“蛙の子は蛙”には、ならなかったのだ。(強いて言うなら、そうなったのは血液だけだ。)

私達家族の場合は、“鳶が鷹を生む”のが妥当だ。と言っても、鳶が鷹をではなく、其の真逆で、鷹から鳶で、優れた親から平凡な子供が生まれたと言う残念verだが;





「全く(溜息)。此方人等(コチトラ)、か弱い一般市民なのよ!」





私は、マグル(非魔法族。要するに、魔法が使えない普通の一般人。)では無いが、其れに近いスクイブ(魔法使いや魔女を親に持ちながら魔法を使えない人々の総称)だ。

加えて育ちは、本州の大陸から遠く離れ、大海にポツンと浮かぶ絶海の孤島で、低い国内衝突と犯罪率を保ち、自衛隊を除いて軍隊を持っていない平和ボケと称される日本。

そう、ユニコーンの“銀色の血”を所有してるだけの、≪スクイブ+平凡=一般人≫の方程式を持つ、只の女の子。





「所で………此処、何処?」





インスタント煙幕を使用した。

其の御蔭で、危機からは脱した。

しかし、あの父親の墓がある、どでかい森まで脱した訳では無い。





(?)「おい、もう直ぐ集会の時間だぞ」


(?)「おっと、いけねっ!奇跡の業を見逃す所だった;」


(?)「早く、神殿に行かにゃぁならんな!」





砂混じりの風が吹き抜ける。

空気も地面も建物さえも、カラカラに乾き切って居る様に思える。

真上からは容赦無く照りつけて来る強い常夏を思わす強い日差し。

ガヤガヤと賑やかに活気に溢れた人々が行き交い、熱せられた石畳の道からは陽炎が立ち上って居る様に見える。



まるで…まるで、此処は、砂漠の中にある町の様では、ないか?





「どう言う事!??キョロ(@Д@;三;@Д@)キョロ」





スクイブが、瞬間移動の魔法なんて出来る訳が無い。









And that's all・・・?
(それでおしまい・・・?)







此処は何処?

此の状況は何?

何が原因でこうなった?


でも、浮かんで来る疑問は二の次、三の次。後回しだ。

今、最優先する事は、何処に行けば元の場所へ戻れるか、だ。帰り方の方が重要だ。

其れに比べたら…其れが分かるのなら、先程の疑問なんて、そんなのは全く分からないで良い。





「(…って言うか、多分(いや絶対)魔法界の不思議な現象が原因だ!!)」(←※仮定)





私自体はスクイブだ。杖は棒切れ、呪文は言葉にしかならない。

其れはもう、何百回と確認済みだ。(コラッ其処!女々しいとか言わない!!(`□´;))





「(大丈夫。魔法で、不思議には慣れてる。)」





自分にそう言い聞かせ、落ち着く為に、深呼吸を1つ。





「良っし!」




道のわきへ身を寄せ、俯いて居た顔を上げる。





「(まずは、(良い)魔法使いを見付けよう。)」





行き交う人々を、五感の内、視覚・聴覚・嗅覚の三感をフル稼働させて観察する。



魔法使いは、大体、マグル出身か、マグル界との親密な交流を続けていない限り、マグルの変装が下手糞だ。

何せマグル社会のファッションの移り変わりの速さは魔法社会の比じゃない。

加えて魔法界の職に就くと、一般的なマグルの服装についての情報を仕入れるのは難しくなる。

だから、マグルの服を着用するも、ちぐはぐな格好になってたり、又は、開き直って堂々とローブで出歩く結果になる。


魔法使い同士の会話には、本人達がマグルを装って居ても、大抵、節々(フシブシ)に奇怪しな事が発言される。

マグル界では有り得ない単語が混ざって居たり、マグルでは流れて居ないニュースを話して居たりする。


魔法界の人間は、香水等の香りを付けて居ても、独特の匂いがある。

其れは身体に、服に、染み込んで居る魔法界の匂い。魔法界にしかない空気の…そして、魔法薬や呪文等の匂い。



魔法界とマグル界の壁は、未だに高い。

高い故に、其の違いは、明確で、見付けやすい。

見分けるのも、見付けられる可能性も高いし、自信も多いにある。





「(其れで、助けて貰おう。)」





隠れ魔法使いを探せ!









And that's all・・・?
(それでおしまい・・・?)

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解せぬ花