ちょっとお祭り通って帰ろう♪


すると、
「あっ大野君今帰り?」


「あっさくら…!!!良かった」


「えっ?」


「いや、なんでもねえ…今部活終わったんだ。さくらは?」


「えーっと…まる子は…」

「はぁー補習か…」


「へへっでもマンツーマンは逃れたよ!」


「そういう問題かよ…このごろ、サッカーの選抜に選ばれるかどうかで、部活忙しかったから、そういやーさくらに数学教えてやれなかったしな」


「そうだよー大野君いないとダメとだよー」


「お前なー自分でもちゃんと復習しろよー」


「えーだって、わかんないんだもん。だから、また教えてね」
ニコッ!


ドキっ
「あ、ああ。それより、杉山の奴、うまい事部活休みやがって、先輩方にごまかすの大変だったぜ!」

「よっぽど、たまちゃんとお祭り行きたかったんだね!」


「…俺たちも行くか?」


「うん?」


「今からお祭り」


「えっ、いいの?良かったぁー1人で行っても、つまんないなぁーって思ってたんだよ」


「じゃー決まりな♪」


そして大野君とお祭りへ向かった


「うわぁー本祭りなだけに、すごい人だねー!これは迷子になりそう」


と言った先から、大野君の姿が見えない


えっ、どこ行ったの??


そして中々自分の行きたい方向とは逆に人混みに流されそうになると


ぐいっと手を引っ張られた


「危なかっしいなー」


「あっ大野君!良かったーこんな人だと思わなくて油断してたよ」


「はぐれるから俺の手離すなよ!」


大野君!が手を差し伸べる

「えっ?うん!」


大野君の右手が私の左手をしっかり握る


なんでも掴みとれそうな大きな手。でも触れ方はとても優しくて…


「腹減ったなー」


「うん、減ったねーたこ焼き半分コしようよ」


「ああ、いいぜ」


たこ焼き屋へ向かった


「すいませーんたこ焼き1パックお願いします」


「らっしゃい!おや?カップルかい?2人で1つかい?」
カップル!?

「かぁーいいねぇー青春だねぇ!夏だねぇ!熱いねぇ!これは、おっちゃんからのサービスだ!」


おっちゃんは、たこ焼きをたくさんサービスしてくれた


「おっちゃんどうも!」


「ありがとう!!」


「なんか、すごいおっちゃん1人で盛り上がってたねー…カップルと勘違いしてたし…否定する間もなかったよね」


「別にいいんじゃね?」

えっ?いいって、どーいう意味だろう?


「プっ!それより、さくら口にソースついてるぞ」

「えっ?えっ?ティッシュ!ティッシュ!」
ゴソゴソ


「貸せよ!」


ゴシゴシ…


「よしっとれたぜ」


「ありがと!」


「なんか、俺さくらの世話ばっかりやいてるな」


「だって大野君好きなんでしょ」


ドキッ
「何が?」


「人の世話」


ガックリ
「そんなわけねえだろ。嫌いな奴にはしねえよ」


「そうだよね!」←わかっていない


「おーさくらと大野」


「よう!」


「はまじ、マンツーマン終わったんだ!ブー太郎と山田も!」


「つかれたブー」


「オイラも終わったもんねー」


「山田は、マンツーマンでもわかんなくて、明日も補習なんだぞ!


「そーだっけ?アハハ」


「こりゃダメだぶー」


「はは…あれー?はまじ、その花火どうしたの?」


「これ、射的でとったんだ」


「へぇー。ねえ大野君いってみよ!」


「ああ!じゃーまたな!」


「じゃーね!」


「ああ!じゃあな!」


はまじ達と別れ、射的がある方へ向かう。


「わぁー結構あるねぇー!あっ!あれカワイイ!いいなぁーほしいなぁ」


「ん?どれだ?」


「あの、スヌーピー」


「よし!俺とってやるよ!」

「えっ、いいの?」


「まあ、見てろって!」


すると、5発中4発当て、見事スヌーピーは2発でとった

「よしっとれたぞ!」

「わぁーすごい!すごい!ありがとう!!カワイイ☆」


すると周りから
「いいなぁー彼氏カッコいいし上手で」


彼氏?やっぱりカップルに見えるのかな?大野君は、そう言われて迷惑じゃないかな?


でも大野君の方を見ると全然気にしていない様子だ


まる子が気にしすぎなのかも


でも大野君のってやっぱりカッコいいよね。


あっ意識したら、なんか緊張してきた。ドキドキ

「どうかしたのか?」


そう、不意に顔を覗きこまれると…もっとドキドキするじゃん


「ううん…なんでもない」

「もう、そろそろ帰るか!」

「えっ?」


「あんまり遅くなると、さくらの親心配するだろ!」

「うん…」

もう少し一緒にみてまわりたかったな…


「帰りもはぐれるから…手…」


そういってまた、大野君は手を差し伸べる


「うん!」


そして私の左手は、彼の右手へと戻っていく


出店通りを抜け、河原まで来ていた


私の右手にはスヌーピー

左手はまだ繋がれたままだ


大野君は何も言わないからいいのかな?


そう思っていると


「あれ?はまじたちじゃない?さっきの花火で遊んでるみたいだねー」


「あいつら、補習もマンツーマンもやったのに元気だよなぁ」


あたりが薄暗いせいか、私たちの事に全然、はまじたちは、気づかないようだ


それではまじたちは…


「バカ!山田それ、ロケット花火だぞ!」


「持って、火つけたら危ないブー!」


「アハハ、大丈夫だもんねーオイラ平気さー」


ヒューン


色んな方向にロケット花火が飛んでいく


「ちっ、あいつらー。さくら、危ねえから早く行くぞ…」


「うん。そうだね」


すると
持ってたスヌーピーが手からすべり落ち、土手へ転がっていってしまった

「あっスヌーピーが!」


よそ見をしたとたん


ヒューン


ロケット花火が私の方へ飛んできて


「さくら!危ない!!」


大野君に手を引っ張られると、勢いで、私は大野君に抱きかかえられるような形で、土手へとゴロゴロ倒れこんでしまった。

目をあけると


「さくら大丈夫か?」


私を抱えたまま、心配そうに大野君が顔を覗いてくる…


「うん、まる子は大丈夫だけど…あー!!!」


「どうした!?」


せっかく大野君にとってもらったスヌーピーが泥だらけになっていた


「あぁ!?せっかくとってもらったのにスヌーピー…」


「はぁーなんだ。ビックリさせんなよ!さくらケガしたかと思ったぜ。
スヌーピーならいっぱい売ってるから買えば…」

「ううん、コレがいいんだ…家で洗って飾っとくよ!だって、今日せっかく大野君とってくれたんだもん。」


「あ゛ーあんまり、そういう事いうなよっ!」


そのままギュッと抱きしめられる


「帰したくなくなる」


ドキドキ
「えっ?」


「あ゛ー!だから、俺は、時間がある限りずっと、さくらと一緒にいたいって言ってんの」


「だってまる子といたら、世話ばかり焼くよ?」


「そんなのいつもの事だろ?」


ガーン
「そう?」


「俺はさくらにだけしか世話焼かねえし。」


「じゃあさー帰りまた手繋いでもいいんだね!まる子好きなんだ。大野君の手。何でも掴めそうな大きな手。」


「手だけかよっ!」


ゴニョゴニョ
「もちろん大野君もだよ」

「あーあなんか、納得いかねえな」


そう、大野君は拗ねながら手を差しのべ


天の川の下で


私たちは、また手を繋いで歩き出した


きっと、今夜の織り姫と彦星と同じように。


END






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