飛行船のなかで ふたつ


体がだるいなんてもんじゃなくて起き上がれなかった。
ヒソカも珍しく私を抱きしめて、まだ眠っている。

「あと20分程で飛行船は目的地に到着します」船内にアナウンスが流れる。

はっヒソカを起こさなくてはとヒソカのほっぺをむにむに引っ張る。

「おはよう♢」ってぎゅっと抱きしめられた。
「...こほっ、ヒソカあと20分だって!」
声があまりうまくでない!
もう私はうさぎに戻ってヒソカの頭の上で生活するしかなかったから、ヒソカに支度をさせる。

「はいはい♡」っていいながらヒソカはいつもの変な服を着てメイクをしてた。

背中には私がつけたのか引っ掻き傷が何本かあって、それをじっとみてたらヒソカは耳元で「めるとの愛しあった痕だね♡」って言われて私は真っ赤になった。

ぽけーっとしているうちにヒソカの頭の上に乗せられて、