ひつじのくに


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僕なりに君を愛していたつもりだった。

関係も悪くは無いと思っていた。

告白というものはしていなかったけれど、食をともにし、暇があれば時間を共有し、夜も共にしていた。

君の傍にいると居心地が良くて、誰かと結婚なんて考えていなかったけれど家族になるのもありだと思っていたんだ。

今までの行いを変えて、静かに暮らす未来だって考えていた。

けど君は僕の前からいなくなった。
そう、突然に。

どうしてだい、問い詰めたい相手が何処に行ったかも分からない。


心がぽっかりとあいた気分だったが、やることは1つだ。


「僕をなめてもらっちゃこまるよ、絶対みつけてやる」



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