「……よし」
意を決してメールの送信を押すと布団に倒れ込む私。すると数秒もしないうちに携帯が鳴り驚いて跳ね上がってしまう。携帯からの表示名は緑谷さんだ。
「もしもしはるちゃん?」
「こんにちは。すみません今仕事中じゃ…」
「大丈夫だよ。それに今は話しても問題なさそうだから電話しちゃった。この前もなんか深刻そうだったし…」
そこまで気にかけてくれていたことに嬉しくなる。なんていい人なんだ緑谷さん…!
「ありがとうございます…!あの相談があって」
「うん?言ってごらん」
「…………仕事がしたいんです」
「……じゃあ、僕のところに来る?」
「え」
てっきり爆豪くんみたいにだめだと言われるかと思いきやそんなことがなく拍子抜けしてしまう。
「だめ、じゃないんです?」
「本当はね。もちろん外に出れば危険に晒されることは間違いないしあまりお勧めしたくないのが本音。
でもはるちゃんも家に居るだけだと参っちゃうし家に居るとは言ってもその時間帯もかっちゃんが居なければ1人も同然。何かあったら大変なことになる」
「……」
「もちろん送り迎えも人をつけることになるけど。日中も僕達ヒーローの中にいれば守ることはできるし正直日中も大丈夫なのか心配してたところなんだよね」
「……緑谷さん…」
「……はるちゃんパソコン触れる?」
「使えます。事務の仕事してたので」
「じゃあ、問題ないね。僕のところも最近1人産休に入っちゃって人探してた所なんだ。かっちゃんは僕が説得するから来てみない?」
ここまで考えて貰えてたことに目頭が熱くなる。こんな素敵な話断る理由がない。
「はい!お願いします!」
「じゃあ、決定だね。詳しい日程とか今後の動きとかまた連絡するね。かっちゃんにも僕から言っとく」
「あ、それ私からも言ってみます」
「……それじゃあ、仕事終わりに僕が先に言うからかっちゃんが帰ってきたら話してみてもらってもいい?」
「はい!」
「……頑張ろうねはるちゃん」
「?頑張ります」
「(かっちゃんの説得頑張ろうねって意味だったんだけど…まあいっか)それじゃあ、またね」
「忙しいのにありがとうございます…また」
通話を終了すると達成感とこれからするべきことが出てきてやる気になる。
まずは爆豪くんの説得からだ…!
今日は爆豪くんの好きそうな辛い料理を作ってみよう。爆豪くんの帰宅時間に向かって黙々と家の業務を行うことにした。
《作戦》
「あ、おかえり爆豪く…っひ」
「……呑気に料理してる場合じゃねェだろ??はる」
「(めちゃくちゃ怒ってる…!)」
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