ネタ用

▽2018/07/12(15:37)

夢子一家仕事の都合で引っ越してくる。
近所の神社には挨拶をする風習がある。
夢子は見えないけどどちらかというと信じてる。

ねーまだー?はやく挨拶に行こうよ
もうちょっと待って、ついでにあいさつ回りしたいから荷物まとめてるの
なんで昨日用意しとかないのさー
もうちょっと待ってあと5分

早く新しい土地の神様に挨拶をしたくて、もう少し待ってという母の言葉を無視し一人出かける。

神社は長い階段の上にあって、のぼりきってまるで漫画の世界みたいだなと思う。
少し古ぼけて雰囲気のある神社、キツネの石像が二体鳥居の前に座っている。

きつね・・・ここはきつねが守り神なんだ。

周りに人はいないけどお供えがされている。
地面にもなにかお供えがある(猫の餌)
地元に大切にされてるんだな、と思う。

お賽銭をなげようと思い近づいていく。
しかし独特な雰囲気にのまれかけているところ猫が足元に飛び出し驚く。
驚いた拍子に踏みそうになって咄嗟によける。
変なこけ方をしてしまう、猫は目を大きく見開いてこちらを見ている。

足首をひねってしまったが猫にケガがなくほっとしていると草むらか人が出てくる。
肌が白く髪が銀髪で釣り目で不思議な雰囲気。

大丈夫か、と声をかけてくれ大丈夫と答える。
立ち上がろうとするが立てずにしゃがんでしまう。
捻挫したのは初めてで、腰が抜けたかもというと、どうみても捻挫だと返される。
足をもたれゆっくりまわされる。
いたい!ほら、捻挫だ、癖になるとめんどくさいから病院いけと言われる。
とりあえずテーピングだけしといてやるとテープをまかれる。
立ってみると普通に立てた。

ありがとう、お名前聞いてもいい?
すまんな、名前は教えられん
なんで?
俺はここの守り神じゃき、本名を知られたらここにおれんくなる
どっか行っちゃうの?
消えてなくなる、ただそれだけ
わかった、聞かないよ

夢子ーと呼ぶ声が聞こえる。
振り返ると階段をのぼりきりそうな家族。

あんた行くのはやいわーおいなりさん持って〜
ごめーん

すぐに振り返って守り神に家族だよと言おうとしたがもう誰もいない。
いるのはさっきの猫だけでのんきにごはんを食べている。

ぼけっとしてどうしたん
ううん、白昼夢みただけ
はあ?

足元のテーピングを見てそう答えた。

長編:神社1

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