君を守り隊1

視線って目に見えない物のはずなのに、どうしてか感じることってない?

私にはある。

たまに感じてた視線。最近はずっと見られている。誰かが私のことを見ているのがわかる。でもそれが誰かはわからない。

視線に気が付いてから二週間が経った。



「ね、どう?」

「う〜ん、大丈夫そうやで」

視線から恐怖は感じなかったものの、こうも続くと気にはなる。ちよにさりげなく周りを見てもらったが、こちらを見ている人はいないそうだ。

「疲れてるんちゃう?今日どっか出かけようよ」

「せやね、気にしすぎやな!」

「まあもしかしたら人間ちゃうかもしれんけどな」

「やめてガチでやめて怒る」

「あ、こういう系あかんかったっけ」

今度一緒に厄除け神社行ってくれたら許すと言えばごめんごめん行くよと笑って約束してくれた。
ただ神社も良いけど、見えない神様より見える人間にまず相談してみたら?と、ちよに提案された。それはテニス部のことを言っているんだとすぐにわかった。幼馴染のユウジからマネージャーをやってほしいと頼まれたのがキッカケでテニス部へ入ったからだ。確かに放課後は一番そばにいるし、白石と謙也にいたっては同じクラスだ。でもまだ勘違いかもしれないという気持ちがあるので今はやめておくと返した。



「あそこのアクセ安くて可愛かったね」

「うん、お小遣い入ったら買いに行こうよ」

「もちろん!」

「あ、でもその前に神社ね」

「わかってるよ」

放課後は金欠らしくウィンドウショッピングだったが、それでも楽しめるのは女子高生ならではだと思う。ちよとは家が近いわけではない。二年三年と同じクラスになり仲良くなった。だから最寄り駅は違う。駅前で「また明日ね」と別れてちよと逆のホームへ並んだ。

電車の中でタイミングが良かったなと思った。普段なら間違いなく部活だったけど、今日に限って整備があるからとほとんどの部活が休みだったのだ。土曜日も部活はあるから日曜日にやってくれたら良いのにねと思ったが、先生達の休みがなくなるという答えに納得し、直帰する予定だった。久しぶりにはしゃいだ放課後を過ごせた。すばやく『今日はありがとう』とココアトークで送信するとスマホをポケットに突っ込んだ。



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