「さて、今日はどうしたものか」
ふと目に入ったのはあいつの席。またもやお弁当が置いてある。この前より大きめだな。あいつのお弁当美味しかったんだよな〜。あの時は奴隷にさせられたけど、それだけの価値はあったしこれは頂くしかない…。
私はキョロキョロと周りを見渡し、お弁当をそっと手にとると友達の待つ食堂へ行く。
お弁当の蓋をあけてみると、あれれれれ?この前とは全然違って高級感がない。でも庶民的な内容だが色とりどりで色んなおかずが入っていてとても食欲をそそる。
「いただきます!」
うん、どれもこれも家庭的な味で美味しい。もしかして跡部ファンが作ったのかな?まーいいか。
友達と会話に花を咲かせていると、急にそそくさとその場を後にしだす。どうしたのだろうと思ったが、ゆっくりしたい私はそのまま座っていた。
「おい樺地」
「ウス」
「そこに見えるのはお前ので間違いないな」
「ウス」
後ろから聞こえる声に振り返ると、相変わらず無表情な樺地に、腕を組んでこちらを睨む跡部。
「あれー?二人ともどったの?」
バコーンッ
「てめえ全然懲りてねーじゃねえか」
「え、このお弁当跡部の?」
「俺の……です」
「ああ!納得!」
こってり絞られた私に、もう良いですと樺地は言ってくれたのに、何故かまた一週間跡部の奴隷にさせられるのだった。
お前か、俺の弁当盗んだのは。(樺地ver)
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