夜八時。土曜日。
そんな夜に一人で全身鏡を見る男が一人。
いつもより少しだけいいスーツ。(お兄ちゃんに借りた)
「スーツに汚れ…なし」
いつもより少しだけいいネクタイ。(お兄ちゃんに借りた)
「ネクタイにヨレ…なし」
いつもより少しだけセットした髪。(雑誌を参考にした)
「髪…オッケー」
ふう、と小さく息を吐いてその男―――古田陽はもう一度鏡を見た。
「よし…」
古田陽。社会人二年目の26歳。男性。彼女いない歴=年齢。
「探すぞ…!!」
今日は高校の同窓会。
「今日こそ…」
古田陽。
「今日こそ彼女作るぞぉぉぉ!!」
本日本気で彼女候補探してきます。