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「だる」
「名前ちゃん、足!足!乗せない!」
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ、ほーーーーーんとにダルい。お風呂入りたいシャワー浴びたい寝たい食べたい遊びたい。
「ドクタァ〜…部屋帰っていいっスか。だるだるだるだるだるいんス」
「君ここに来て作業始めてから1時間しか経ってないでしょ!?」
「ドクタァ〜、女の子の1時間とぉ、オジサンの1時間はぁ、価値が違うんスよぉ」
「怒った!ドクター怒りましたよ!!」
「怒ったドクターかわい〜」
「え?そう?」
「うっそ〜」
「ムカつく!!!」
あぁ、だるいだるいだるい。だるい事ばっか。カルデア自体は面白いところなのに、私のやる事と言ったら四六時中パソコンの画面と睨めっこだ。人理がどうのとか、世界がどうのとか、その前につまんなさで死にそうだからもうみんな滅んでもいい。
「ザラキ」
「シャレにならない!!!!!」
気晴らしにドクターで遊ぶしかない。レイシフトなんか早く終わらせて欲しい。立香くん、帰ってきてよ。そんなよく分かんない怖いところからさ。画面の中の傷だらけの立香くんに心の中で何言ったって、返事なんかなんも返ってこなかった。