私のヒーロー
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人は、生まれながらに平等じゃない。
これが齢4歳にして知った、社会の現実。
事の始まりは中国 軽慶市
"発光する赤児"が生まれたというニュースだった。
以降 各地で超常は発見され
原因も判然としないまま時は流れる。
いつしか超常は日常に… 架空は現実に。
世界総人口の約八割が何らかの特異体質である
超人社会となった現在 混乱渦巻く世の中で
かつで誰もが空想し憧れた 一つの職業が
脚光を浴びていた。それがヒーローだ。
これは 私たちが最高のヒーローになるまでの物語。
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私には幼馴染の男の子が2人いる。
1人は粗野で粗暴な目つきが、
というより何もかもが怖い不良みたいな
言動が目立つヒーロー志望の爆豪勝己。
もう1人はビビりの臆病者。
だけど正義感があって守る性質を持つ
弱虫で泣き虫で無個性だけど
ヒーローになる事を夢みてる緑谷出久。
目指しているヒーローは同じなのに
見た目も性格も個性も違う2人。
そんな2人に挟まれているのが私。
私の個性は酸素。
何方かと言うとチート系の個性。
だって出久が言うには応用が利くし、
何より敵(ヴィラン)を酸欠にさせれば
確保が容易いから凄い!って興奮して言われた。
自分の個性を褒められるのは嬉しい。
ヒーローを夢見た事は無い。
私は守るべき人は近くにあるから
世の中を守る人は私じゃなくてもいる。
勝己はその1人だ。出久は…正直難しい。
だって出久は力の無い無個性だから。
それでも夢見る出久の光は
皆んなの光 平和の象徴 オールマイトだ。
昔災害から1人で沢山の人数を救助した
奇跡的な動画を何万回も見せられた。
キラキラの一切濁りのない瞳で。
私もその凄さはよく分かってる。
あの笑顔の心強さも彼の強さだ。
これもまた思うところがある。
勝己は正直正義感ヒーロー感が薄い。
何方かと言うと一番の強さにこだわって
人助けの為の目標じゃない。
でも出久は力は無いけど正義感がある。
多くの人を助けるヒーローになりたいと
そう言っている優しい人なんだ。
そんな2人が合わされば
私はオールマイトなんじゃ無いかと思う。
強さと優しさ。
それがヒーローなんだと私は思う。
こんな事を勝己に言えば
私はきっとチリチリになるまで爆破される。
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