叫び声











【はぁ…!はぁ…!!はぁ…!!!】








     一年中雪が降り注ぐ国で炎が町を照らした







【熱い!痛いよお母さあ〜ん!!】

【どうしてこんな…!!あの子が勝手に!!】

【そうだ!俺たちに近寄ったのはあの悪魔だ!!】

【だから王族と関わるなって言ったんだ!!】

【ウチまで火が移ったぞ!どうしてくれる!!】

【助けてぇええええ!!】

【死んじゃうよ!!!】

【アメリィイイ〜ー!!!】












          お前は一族の恥だ
     平民と関わるなど病気が移ったらどうする





           汚らわしい
        獣の臭いがして不愉快よ





   お父様…!お母様どうして町の人を殺したの!!





    もうお前に母親と呼ばれる筋合いはなくてよ







     お母様!ここ暗くて怖いよ!出してよ!






          あの娘は死んだ
        王位継承は妹のマリーに



         やったぁあ〜!



      あいつは地下にでも放り込んで
     国中には死んだとでも伝えておこう




      そう言って私の家族は私を閉じ込め、
       私と関わった平民を全員処刑した




     あの時何度も何度も呼ばれた私の名前は
       燃え盛る炎と共に空に響いた




















ーーーーーー…*°




「うあああああああ!!!!」

Σ「!!?」



キジを狩って持ち帰っている道中
海岸沿いにある洞窟の中から叫び声が聴こえて
思わずビックリしてキジを雪に落としてしまった。

高い子どもの声だったから思わず海岸まで走って向かった。

近くまで来ると叫び声はあの一瞬で
あとは波の音しか聞こえない程 静かだった。



「……」



こんもりと雪が積もっていてこの寒さだ
少し時間を置いたって鮮度が落ちるわけもない。
私ははキジを置き、散弾銃を握り締めて
ソッと洞窟の方へ歩み寄り中を覗き込んだ。

パチパチと焚き火の音が聞こえて影が見えると
自分と同じぐらいの子どもが倒れていた。



「大変…!」



思わず駆け出すと子どもは倒れて
スヤスヤ眠っているだけだった。
とはいえこんな場所で眠っていたら凍死する。
何か焦げ臭いと思ったら魚を焼いていて
食べる前に力尽きたらしく丸焦げになっていた。

そして不思議なのはこの子どもの周りに
手術で使っていそうなナイフと
ハサミと糸 それにポーチが乱雑に置かれていた。
状況は全く理解は出来ないが、事態が事態。
私は直ぐにある男を呼びに行く事にした。












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