夜の街









船はノックターン島に着き、
目立たぬよう崖の裏に止めて上陸する事になった。
雪は降ってはいないが気温は凍てつくように冷たく、
どんよりとした深い雲に覆われて
歓迎されてはいないような空気を纏っていた。

船番は新たに仲間に加わったウニとクリオネに任せ、
ローと私、ベポとシャチとペンギンが
散策と買い出しに分かれる。



「ノア王国って騎士(ナイト)って呼ばれる
王宮に使える剣士が街を見回りしてるらしいんで、
ローさん達も気を付けて下さいね。」

「ああ お前らもな」

「夜の街って言うらしいから
どんな街なんだろー うへへへ」

「シャチがまた変なこと考えてるー」

「ほっとけ。」



変な妄想で浮かれるシャチと
おそらく似たような事を考えて上の空のペンギンを置いて
岩陰を登って山から街を見下ろすと
石畳みの地面に立派な家々が段々と並んで
国家が所々掲げられて立派な街だった。

そして山の奥には塀に囲まれた
しっかりとしたお城が聳え立っていた。



「あれがノア王国の城か」

「凄い大きいね!アメリの家もあんな感じ?」

「私がいたお城はもっと小さくて細いよ」

「ベポ、ラヴィーニの事はこの国で話すな。
誰が聞いてるか分からない。」

「うん!分かったよ!」

「心配性だね ローは。」

「念には念をだ。」



ローはそう言って崖を降りて行き、
私もそれに続いて皆んなも降りて行った。



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