旅の続き
▽
「ん……おい…」
「んー…?」
自然と目が覚めると体にのし掛かる重みと
腕に温かく柔らかい感触があって目が冴えた。
原因は俺の顔の横でスヤスヤと寝息を立てるコイツだ。
「んー…ロー もう起きたの…?」
「お前が重いから覚めた。」
「おーもーくーなーいー」
アメリは駄々を捏ねるような言い方で
俺の服を掴んで頭を押し付けてくる。
「お前…16になったんだから
いい加減夜中忍び込むの止めろよ」
「だって一緒に寝たいって言うとロー断るもん」
「当たり前だ。寝にくい。」
俺たちがスワロー島を出てから2年経った。
14だったアメリは俺が島を出た時と同じ16歳になった。
だが精神年齢はまだまだ子どもで
隙があれば俺かベポの布団に忍び込んで寝る。
最近だとシャチやペンギンにも抱き着いて寝てるから
アイツらは嬉しい反面戸惑いもあった。
アメリは精神年齢は子どもだが、
それ以外はもう大人だ。
女が男の布団に忍び込むなんて
それを許してたらそれが普通になっちまう。
だが世の中には同じ布団に女がいて
何もしない男なんてごく僅かな少数で、
大半は下心があって大人しくしていない。
シャチとペンギンでさえ初めは鼻の下伸ばしてたからな。
「ちゃんと朝までぐっすりじゃん。
私が忍び込んだの夜中だし。」
「……まだ寝れた。」
「じゃあ、もう少し寝ようよ」
「いや、起きる そろそろ島が見える頃だ。」
「あと少しだけーー…「島が見えたぞー!」……」
アメリがもう少しと言ったところで
見張りのクルーの声で遮られた。
朝には着くだろうと予想されていた島に
予定通り着くとアメリは頬を膨らませた。
「ほら、起きるぞ。お前も着替えてこい。」
「はーい」
アメリはモコモコのパーカーに
モコモコのショートパンツを履いていて
スラリと伸びた足が布団から出る。
パーカーはラフにファスナーをあげていて
自分より下にいれば簡単に胸元が見えてしまう。
そんな格好でよく男の部屋に来るなと
俺らを兄弟に近い身内感覚で
男としての認識はされていないのだろう。
もっともコイツに男を意識するなんて思考が
あるのかすら分からない程、鈍感だ。
着替えてデッキに出るとベポ達も起きていた。
「あ、キャプテン もう島に着きますよ。」
「確かノックターン島でしたっけ?」
「ああ、王宮がある栄えた島だから
色々収穫できるはずだ。」
「ノア王国ですね。
あんまり良い噂は聞かないけど…」
「世界政府加盟国だからな」
「世界政府?」
「海軍より上の逆らったら面倒な組織だ。
そいつらに大金を支払う代わりに守られてるんだ。
だからこの国で暴れるアホはいないだろ。」
「アメリがいた国は違うのか?」
「私のは小さな国だから大金なんて払えないよ。
ノア王国の半分も満たない人口だから。
この国とラヴィーニは昔から親交はあるんだけど…」
「そうなのか?じゃあ、アメリは残れ。」
「え!やだよ!私来たの3歳だよ?
誰も大人の私なんて分からないよ!」
「ラヴィーニの奴がいたらどうする。」
「そんな頻繁に来る所じゃないから大丈夫だよ」
「……分かった。帽子は被っとけよ。」
「うん!いつもより深く被るね!」
アメリはそう笑ってふわふわの帽子を深く被った。
こいつは大丈夫と言って無茶する事もあるから
あまり信用ならないが側にいれば大丈夫だろう。
少し不安要素が出来たが船は街から少し離れた
岩陰に留めてノックターン島についた。
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>「ん……おい…」
「んー…?」
自然と目が覚めると体にのし掛かる重みと
腕に温かく柔らかい感触があって目が冴えた。
原因は俺の顔の横でスヤスヤと寝息を立てるコイツだ。
「んー…ロー もう起きたの…?」
「お前が重いから覚めた。」
「おーもーくーなーいー」
アメリは駄々を捏ねるような言い方で
俺の服を掴んで頭を押し付けてくる。
「お前…16になったんだから
いい加減夜中忍び込むの止めろよ」
「だって一緒に寝たいって言うとロー断るもん」
「当たり前だ。寝にくい。」
俺たちがスワロー島を出てから2年経った。
14だったアメリは俺が島を出た時と同じ16歳になった。
だが精神年齢はまだまだ子どもで
隙があれば俺かベポの布団に忍び込んで寝る。
最近だとシャチやペンギンにも抱き着いて寝てるから
アイツらは嬉しい反面戸惑いもあった。
アメリは精神年齢は子どもだが、
それ以外はもう大人だ。
女が男の布団に忍び込むなんて
それを許してたらそれが普通になっちまう。
だが世の中には同じ布団に女がいて
何もしない男なんてごく僅かな少数で、
大半は下心があって大人しくしていない。
シャチとペンギンでさえ初めは鼻の下伸ばしてたからな。
「ちゃんと朝までぐっすりじゃん。
私が忍び込んだの夜中だし。」
「……まだ寝れた。」
「じゃあ、もう少し寝ようよ」
「いや、起きる そろそろ島が見える頃だ。」
「あと少しだけーー…「島が見えたぞー!」……」
アメリがもう少しと言ったところで
見張りのクルーの声で遮られた。
朝には着くだろうと予想されていた島に
予定通り着くとアメリは頬を膨らませた。
「ほら、起きるぞ。お前も着替えてこい。」
「はーい」
アメリはモコモコのパーカーに
モコモコのショートパンツを履いていて
スラリと伸びた足が布団から出る。
パーカーはラフにファスナーをあげていて
自分より下にいれば簡単に胸元が見えてしまう。
そんな格好でよく男の部屋に来るなと
俺らを兄弟に近い身内感覚で
男としての認識はされていないのだろう。
もっともコイツに男を意識するなんて思考が
あるのかすら分からない程、鈍感だ。
着替えてデッキに出るとベポ達も起きていた。
「あ、キャプテン もう島に着きますよ。」
「確かノックターン島でしたっけ?」
「ああ、王宮がある栄えた島だから
色々収穫できるはずだ。」
「ノア王国ですね。
あんまり良い噂は聞かないけど…」
「世界政府加盟国だからな」
「世界政府?」
「海軍より上の逆らったら面倒な組織だ。
そいつらに大金を支払う代わりに守られてるんだ。
だからこの国で暴れるアホはいないだろ。」
「アメリがいた国は違うのか?」
「私のは小さな国だから大金なんて払えないよ。
ノア王国の半分も満たない人口だから。
この国とラヴィーニは昔から親交はあるんだけど…」
「そうなのか?じゃあ、アメリは残れ。」
「え!やだよ!私来たの3歳だよ?
誰も大人の私なんて分からないよ!」
「ラヴィーニの奴がいたらどうする。」
「そんな頻繁に来る所じゃないから大丈夫だよ」
「……分かった。帽子は被っとけよ。」
「うん!いつもより深く被るね!」
アメリはそう笑ってふわふわの帽子を深く被った。
こいつは大丈夫と言って無茶する事もあるから
あまり信用ならないが側にいれば大丈夫だろう。
少し不安要素が出来たが船は街から少し離れた
岩陰に留めてノックターン島についた。
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