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相澤先生とブラドキング先生の持つ箱から
くじを引いた結果、私は第四試合だった。

チームメイトは爆豪くん、響香ちゃん、瀬呂くん。

対するB組は
凡戸くん、泡瀬くん、取蔭さん、鎌切くん。

結果を確認した瞬間、
私は思わず爆豪くんの方へ駆け寄った。

「爆豪くん同じチームだね!何気に初だ!」

そう声を掛けると、
爆豪くんは一瞬だけこちらを見て、

「足引っ張んなよ」

とだけ言ってそっぽを向いた。

「引っ張んないって!」

思わず笑って返す。

相変わらず言い方は素っ気ないけれど、
爆豪くんらしい。

文化祭の準備期間から
一緒にいる時間も増えたからか、
こういうやり取りにもすっかり
慣れてしまった気がする。

その時、

「爆豪と星宮揃ってりゃ無敵だろ!」

瀬呂くんが明るい声で近付いてきた。

「ウチもいるし」

響香ちゃんも負けじと口を挟む。

少しだけ対抗心を燃やしているような言い方に、
思わず笑ってしまった。

「索敵に強い響香ちゃんに、
捕縛に強い瀬呂くんもいるから楽しみだね!」

そう言うと、

「ま、バランスは良いよな」

瀬呂くんが頷いた。

「作戦会議したいね」

響香ちゃんは真面目な表情になる。

「B組は正直どこまで
個性伸ばしたか知らねえもんな」

瀬呂くんも考えるように頭を掻いた。

確かにその通りだった。

A組同士なら大体の戦い方は分かる。

でもB組は授業も別だし、
林間合宿以来まともに戦う機会もなかった。

どれくらい成長しているのか分からない。

だからこそ楽しみでもある。

ふと爆豪くんを見る。

腕を組んだまま黙っていて、
珍しく会話には加わらない。

(作戦でも考えてるのかな?)

少し気になったけれど、
爆豪くんはモニターが設置された方向を
見たままだった。

今は試合前だし、集中しているのかもしれない。

私も他の試合をしっかり見ておこうと思った。

そして第一試合の組が対戦エリアへ移動していく。

第一試合。

A組は梅雨ちゃん、上鳴くん、
切島くん、口田くん、そして心操くん。

B組は円場くん、鱗くん、宍田くん、塩崎さん。

初戦から心操くんの戦い方が見られる。

体育祭以来だし、正直かなり気になっていた。

ヒーロー科編入を目指している心操くんが、
チーム戦でどんな動きをするのか。

対戦の様子は巨大モニターへ映し出される。

自然とチームごとに固まって
観戦する流れになった。

私は響香ちゃんの隣へ腰を下ろし、
体操座りになる。

反対側では瀬呂くんが胡座をかいていた。

「なんかスポーツ観戦みたいだな」

瀬呂くんが笑う。

「確かに!」

思わず頷く。

合同訓練だからか巨大モニターがあって
スポーツ観戦らしさに納得してしまった。

周りを見渡すと、お茶子ちゃん達は
前の方に集まっているし、
飯田くんは相変わらず姿勢良く立っている。

常闇くんは腕を組んで
静かにモニターを見つめていた。

皆、それぞれ試合を楽しみにしているようだった。

私は何となく後ろを振り返る。

爆豪くんは少し離れた場所に立っていた。

皆と一緒に座るわけでもなく、
一人でモニターを見上げている。

腕を組み、表情は真剣そのものだった。

文化祭の時も思ったけれど、
爆豪くんはこういう勝負事になると
本当に集中している。

普段は怒鳴っている事も多いのに、
不思議とこういう時は頼もしく見えた。

(私達も負けてられないな)

第四試合まではまだ時間がある。

でも他のチームの戦い方から
学べる事は沢山あるはずだ。

個性の使い方。

連携。

判断。

全部見ておきたい。

そう思いながらモニターへ視線を戻した。

そして――

第一試合開始の合図が鳴った。

画面の向こうで、一斉に五人が駆け出す。

「始まった!」

思わず身を乗り出す。

心操くんはどう動くんだろう。

A組とB組、最初の勝利を掴むのはどちらなのか。

私は目を離さず、その戦いを見守った。








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