私は爆豪勝己にだいぶ手荒く抱かれ、目が覚めると男は既にもう家にはおらず、私は重たい体に鞭を打ち仕事に向かった。その後の私達はと言うと何も変わらない日常であった。唯一変わった事というと爆豪勝己から数日に何回かは下らないセックスのお誘い日程調節等の連絡が来ていたのだが、この数週間全くなかった。私自身これは遠回しに捨てられたな、私と単純に悟った。前に合コンでであった優しく男とはそんな事があった上に結婚話からの自分の両親と同居しろやら、その両親との顔合わせまでとてつもないスピードでこぎ着けたが明らかに嫁イビりをすると言わんばかりの母に、そんな母をママと呼ぶマザコン気ぷんぷんな男に嫌気が差してお別れをさせていただいた。相変わらず男運がない事につくづく私は馬鹿な女だなぁと自分で自分を罵った。
「大丈夫だったかい?」
そう聞いてきたのは以前爆豪勝己と初めてあったであろう私の行きつけのbarのマスターだ。あの日以来色々と忙しくて来られなかった。ここでその時の季節にあった果物を使ったカクテルはやはり格別だった。横に座っていたカップルが会計を済まし店を出て私一人になった頃合いにマスターがその話題を口にした。
「何が? 」
「あの日に酔った貴女に絡んでいたお客様がいて注意しようとしたら違うお客様が乱暴ではありましたが助けて下さって、家まで送ってくれると言ってましたのでそのままお願いしてたのですが、」
…What?待て待て待て私あの男に無理やり家に連れ込まれてレ{emj_ip_0856}プされたんじゃなかったの?てかあの時助けたって一言も言ってなかったじゃないか。何だ?!本当に何がしたいんだあの男は。
「その顔は、言ってなかったんですね、あの人」
「ええ」
流石に襲われましたとは言えないので濁したがね。
「前に結婚したいとか言っていましたよね?個人的にではありますがお似合いに感じましたよ。それにあの方もたまにですが来ていただける事があって、独身と言っていましたし、」
「ちょっとマスター、あの人結構クズよ?あれからちょぉっとだけお話をしたけど合わないわよ」
下のお口でね(コラ)
「私見る目はあると思ったんですがね、なんかこう、好きなものには一途なタイプかと」
「あー確かに一途はあってるけど」
マスター、それは当たっているよ。でもあれが好きなのは私ではない違う人であって私はその代わり。
「なら貴女を守ろうとしたなら貴方が気になるからじゃないですかね?本命いたならこんなことしませんから」
…確かに。
「それにさっきの言動からして喧嘩でもしたんですか?」
「…まぁそうかもね、もう会いたくないけど」
「お店としては嬉しいのですが、ここに来ると遭遇する可能性がありますが、来たってことは」
「マスター、やめて」
くっわかっているのよマスター。私だってあんだけ過激な時間を過ごしてきた相手とあんな感じ終わってしまったことに物足りなさを感じている事だって自覚していた。しかし長年の勘からしてこれ以上爆豪勝己と関わるとろくなことがないと警報を鳴らしている。しかしながら何故か気になる、というか{emj_ip_0856}{emj_ip_0856}とかいう女と重ねているのはわかったけど何処のどいつよその女は。恐らく爆豪勝己はその女にこっぴどく振られて、未練たらたらなのね、そうに違いないわ。てかかっちゃんとか呼ばれてた訳?だっせーの。
「…ていうか、私も一緒だ」
女という幸せとか、全て引っくるめてなりたいと思うのに、自分の思うようにならないただを捏ねた子供だわ。
馬鹿じゃない、そう思うと涙腺が緩む。今ならなんとなくアイツの、爆豪勝己の気持ちがほんと少し分かる気がする。
「何がだよ」
「ぶっ!」
私のアンニョイな独り言を聞かれてしまったと三杯目のワインを吹くという変なリアクションをしてしまった。そしてその声の主の方を振り向くとまさかの爆豪勝己がいた。
「んだよ」
「何でここにいんのよアンタ」
「あ?ここは俺の行き付けだ。」
「てかよく私に話しかけて来たわね、私の事避けてたんじゃなかったの」
「俺の仕事知ってんだろうが、色々と忙しいんだよこの時期はよ」
なんだ、連絡してこなかったのはそういうことだったのか…ってなに安心してるの私?!
「ふ、ふーん」
「んだよ?自分からもう会わねぇって言ったんだろ、寂しかったのかよ」
「そんなんじゃないわよ」
「へいへい」
あれ?何か初めてこいつと話してない?私。あ、いつもセッ{emj_ip_0856}スしかしてなかったからか。それから私達はマスターの微笑みを感じながら酒と会話を楽しんだ。彼は相変わらずそっけないが私の話やら質問は聞いているようで返事は返ってくる。
「てかあんた、何がしたいの?barの事を聞いたんだけど何で隠してたの」
「…それが今さらどうした?惚れたかよ?」
「は?」
呆気にとられた。まさか急にそんな言葉がこの男から出てくるとは思わなかったからだ。
「………何よ?アンタ私を惚れさせに来てるの?」
「お前みたいなダメ女、こっちから願い下げだ」
「自分から言ったんでしょ?!…まぁいいわ、前助けてくれた事と今日奢ってくれたらで前回の事水に流して上げるわよ」
「やっすい女だなお前」
「だてに年食ってないわよ」
「…」
「何呆気に取られてるのよ」
「いや、馬鹿だなぁて思ってよぉ」
「はぁ?」
「んだよその顔っ」
「なんだ、あんた笑えるんじゃない」
「…なぁ」
「何」
「抱きてぇ、お前の事。これで最後にすっから」
そう言って真剣な眼差しを私に向けるものだから私は頷くことしかできなかった。それに{emj_ip_0856}{emj_ip_0856}って女の事とかアイツの恋愛相談とか聞きたかったんだけど、心の何処かでその質問は聞いてはいけないような気がしてできなかった
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