私の幼馴染み




私には幼馴染みという関係の人間が二人いる。今日はその中の一人爆豪勝己…以下かっちゃんについて語ろうと思う。彼は昔からとても意地悪で我儘で 私によく暴言を吐き散らす。これだけなら幼馴染み言うのも避けたいくらいだろう。生まれて彼と会ってから数年彼とつるむことが今でもできているというのもなかなか奇跡のような気がする。しかし、私と彼の関係は続いていた。


「おせぇぞ!ブス!!」

毎日の挨拶と言わんばかりの罵声にごめんね、と心のこもらない返答をする私。そんな事をいいながらも毎日彼は私と一緒に登校している。幼馴染みの特権なのか私が家を出る矢先にいつもいるのだ。登校途中の会話なんてほぼ私の一方通行。返答があるときは大抵うるせぇ!うぜぇ!が定番。周りの友達にも非常にこの奇妙な関係を心配されるが馴れてしまってるので私自身はあまり気にしていない。彼なりの愛情表現が行動の節々に見えるからだ。彼は所謂ツンデレだ。一緒に歩くときは道路側を歩いてくれるし歩行スピードも合わせてくれる。それに私の会話内容もうぜぇ!とは言いながらも覚えていたりする。私が本当に嫌だということもしない。そもそも一緒に登校するのだって私が事件に巻き込まれないようにしていると考察している。それがわかるのは幼馴染みの特権であり、彼との関係が続いていた理由でもある。


「かっちゃん」

「んだよ!口ばっか動かさねぇで足動かせボケ」

「高校の進路はきまった?今日提出だよね。私まだ、何処にいくか決まってなくて、」

「雄英」

「え、」

「ヒーロー科」

「ええええ!!本当に?!」
ほら、出た。こんな性格をしておきながら、というか前私が聞いたときには興味ないって言ってたのに昔の夢であったヒーローを目指すなんて言い出す。私の驚いた言葉に彼はばつが悪そうな顔をした。

「悪いかよ!」

「全然!かっちゃんなら行けると思うし!!応援するね!!」

「お前に応援されても気持ち悪いわ」

「えー」

「…お前も…ヒーロー科にはくるなよ。うぜぇから!」

「それは私に雄英を受けろと?」

「そんな事言ってねぇ!!」
彼は天の邪鬼な所もある。だがこうやって眼を背けて顔を隠す仕草はつまり、本当は一緒に来てほしいということと長年の彼との経験から悟った。勘だ。ポジティブに考えすぎ?だがそれが真実。

「かっちゃんが言うなら、違う所にしようかな。」

「っ…」
かっちゃんの言うとおりの事をしようとするとさらに不機嫌な顔をする。その時は大抵天の邪鬼な時だ。つまりかっちゃんは私に雄英を受けてほしいのだ。かわいいやつめ。

「わかったよ。雄英受けるよ。でも私の個性はヒーロー向かないからサポートか普通かなー」

「…チッ」

「あ、待ってよかっちゃん!」

「…」
急に歩くスピードを早めたかっちゃんを私は追いかける。私は気づいている彼の顔が赤くなっている事を。もう本当に可愛い。お気付きだろうか、彼との関係を止められないのは私の方だ。彼の反応を見るのがたまらない。かっちゃん萌え。私は彼が好きだ。しかし、それは異性としてではなく二次元でいうキャラクターとして。故に彼に好きな女の子ができたとしてそれに戸惑う姿を見たくて仕方がないからこっそりと彼の好きそうな女の子にアプローチして貰った(勿論かっちゃんに好意を持っている女の子)が誰も彼の横暴な性格の中萌えには気づいてくれずに破断するケースが多かったため私の野望は打ち砕けたが高校となるとさすがに浮いた話やかっちゃんの友情物語なんかも見れるのではないかと妄想するだけでワックワックすっぞ。今までは彼の横暴さと有能さに怯える人間ばかりでかわいさを気付いているのは私くらいなものだったから。だから


「かっちゃん!」

「…」

「高校では童貞卒業できたらいいね」

「…は、はぁああ!?!てめえ!俺の気も知らねぇで…っまじで今日こそは爆破する!!」

「あははは!ごめんねー!」

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