強くなること




「かっちゃん…」

「あたり、」
あの後オールマイトとデク君の働きによりかっちゃんは救出されたことはニュースを見て知った。私はかつてかっちゃんが待ってくれていた公園に向かい待った。確信していた。かっちゃんがここにいれば必ず来てくれるだろうことを。私の考察は正しかったようで数時間後にかっちゃんは疲労した様子ではあったが五体満足の状態で来てくれたのだ。私は歓喜余ってかっちゃんに飛びかかった。

「…、よかったぁ」

「何で泣くんだよ!」

「うぅ、ごめんね」

「死ねやブス!」
久々のかっちゃんはとても怒っていた。それが私が今から言おうとしていることを否定するためか、私が個性でかっちゃんに色々と投げたためか、助けられたからなのかは聞かなかった。

「うぅ」

「個性何度も使ったろ」

「痛かった?たんこぶできてるのはそれ?」

「あぁそーだよ!」
勢い余って投げ過ぎたかな。というか…

「ヘドロの時もだけどかっちゃんってなんでそうヴィランに狙われてしまうの?ヴィランの目的はかっちゃんの処女なの?」

「…テメェ、久々だと思えば相変わらずのようだな」

「かっちゃんもね!眉間に皺が出来てるよ」

「誰のせいだよ!!」

「…でも今後かっちゃんがヒーローになったとしても、狙われる可能性はあるのよね。」

「は?」

「決めた、私もヒーロー科いく」

「はぁ?!」

「そうすれば強くなれると思うの」

「いやおかしいだろ?!」

「決めたの!」
私はデク君に感化されていた。デク君は弱い故に強くなったのだ。私だってそれならば強くなれるはずだ。諦めていたことだったのだけどもかっちゃんを守りたいという気持ち、信じる気持ちがあればいける気がする。そもそも待つことに慣れていない私にとって待つという行為は酷なものでしかなかった。

「かっちゃん、私怒ってるんだよ。居なくなったこと。嫌なの、何も出来ないの」

「は?」

「嫌なの、今回みたいに待つことしかできないのは」
かっちゃんは私をいつも迎えにきてくれた。その当たり前がなくなった世界ではもう生きられないのだ。

「…勝手にしやがれ。ただし俺はお前になんかに守られねぇよブス」

「ふふ、そうかね」

「…」

「…っ」

「…あたり」
かっちゃんが私の頭を撫でてそこから頬へ向かう。その擽ったさと今から行われるであろう事に息を飲んだ。かっちゃんも同じようでじっと私を見つめた。

「…大丈夫、」
そう、私は頷き笑った。かっちゃんは今までみたことがない恐ろしく優しい表情をした。こんなに一緒にいたのにまだ知らない事があったのね。

「好きだ」

「っ」

「、」

「やっと、できた」

「待たせやがって」

「ふふ、嬉しいよ」

「吐き気は?」

「ないよ。大丈夫。嬉しい。 」

「そうかい」

「…」

「…おい、返事」

「みみっちいね、かっちゃん」

「うるせぇ」

「……っうん 、私も 、大好きだよ」
調子に乗った私はかっちゃんに対して爆弾を放った。

「抱き着けるし、キスもできた。次はセックスだね!!」

「ぶぅふぉ!」



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