本当に悪いのは
※ウインターカップ前のオヤコロ事件後
「あ?火神、どうしたその傷」
「赤司にやられた」
「は?」
「奇跡の世代で呼ばれて偶然そこに鉢合わせたんですけど」
「なるほど(行かなくてよかった)、火神がアイツを挑発してやられたんだな。」
「察しがいいですね。」
「軽いからバンドエイドでいいかしら」
「あぁ、です」
「ところで火神、何故反撃しなかった?あの忌々しい顔をお前の握力では可能なはずだぞ。僕に逆らう者は親でも殺すとか言われて怖じけついたの」
「試合前に面倒事は、したくねぇ」
「というか台詞わかるんですね」
「中二病の考えることは大体わかるわ。というかやられたらやり返す!!ちょっと急用を思い出した。」
「試合すぐだぞ」
「…大丈夫。すぐ戻るから」
「(笑顔?!)」
「面倒事おこさないでくださいよ」
「大丈夫だって。あの屑潰してくるだけだから」
「やべぇ目が笑ってない」
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「赤司」
「翼か、」
「うちのスタメンに怪我させるとはどういうことだ。」
「あぁ、言う事を聞かない者や軽々しく翼の名前を呼ぶ者には容赦できないさ」
「そんな下らない理由で、今までのあんたはそんなことしなかった。あれが酷い怪我だったら…」
「翼、これ以上火神の事を言うとお前でも」
「殺す?これ以上舐めた真似してるアンタなんて」
「…いい加減にしろ。全部お前のためだ」
「私は、そんなこと望んでないっ!…私は、」
赤司に何を望んでいるのだろう
「…なら、何が望みなんだ。お前に相応しくなるように性格を変え、それなりの功績を上げてきた。」
「…」
「だんまりか、どれもこれもお前が言ったんだぞ」
「違うっ私は、」
「征ちゃーん」
チームメイトらしき大柄の男が赤司を呼ぶ声がして、赤司が目を離した隙にその場を逃げた。私は、あいつから逃げてばっかりだ。謝りたいだけなのに