おや、イケメンの臭いがする

「ふふ、今日もなかなかの収穫だったわ」

「きゃー!かっこいい!」

「なに?体育館に人だかりができてるではないか!イケメンの匂いがする」

「よいしょ失礼します…げ、黄瀬」

「ん?黒子っち誰ですかあの美人さんは!」

「紺野「マネージャーしてます。黄瀬さん」

「へー俺のこと知ってるんスね」

「知ってるも何も有名じゃないですか」

「いいなー美人マネージャーとか黒子っち羨ましい」

「イケメン君こらぁあ!俺との勝負はどうした!」

「あ、忘れてたッス」

「美人さん、俺の勇姿を見といて下さいッス」

「はい」

「おい、黒子あいつ猫被ってねぇか?」

「あぁ、今だけだと思います」


「くそっ!」

「(カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ)」

「なんだコイツ写真ばっかり撮りやがって!」

「てへ」

「この写真の連射の仕方…アンタまさか」

「そう、そのまさかさ」

「紺野っち!なんなんスか?!整形したんスか?!」

「黙れ!そして寄り付くな駄目犬!」

「ひど?!」

「貴様と近付く事はこの誓約書がある限り禁じられている」

「写真撮影以外での黄瀬君との関わりを禁ずる。また撮影時に過剰なスキンシップを禁ずる。そして撮った写真は平等にオークションにかけること。」

「まだ有効なんですかそれ」

「左下に期限なしって書いてたわ、もしそれを破った際には女子全体を敵に回すことに…あぁ恐ろしい」

「そんなの無効ッス!中学の時は地味だったけど今は美人じゃないッスか!!青春したいっス」

「同じ高校でやってください。」

「てか黄瀬近づくな、私の明日がなくなる」

「俺が守るよ」

「うえ」

「黄瀬君、紺野さんが黄瀬君のせいで吐きました。」

「いま完全に自分で喉に手を突っ込んでたッスよ?!」

「ホクロ君、あとで報酬の2割やろう」

「ありがとうございます」

「げすい!黒子がゲスい!!」



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