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感情が表に出難い彼は、しかしそれでも、独占欲からくる言動は敢えて我慢していないのだと思っていた。
やたらと私の肌を食んで痕を残す事を好むし、私にとっては随分と大きな自分の服を着せたがるし、普段の連絡の頻度も驚くほどマメだし、私のスケジュールを事細かに知りたがる。
だからまさかウンソクが加減をしているなんて、思いもしなかったのだ。
「無理。こっち向いて。」
『や、何…どうしたの今日、ちょっと、』
「いいから、ユリ。」
溢れそうな程大きな目で覗き込んでくるウンソクに思わず後ずさる私を最も簡単に捕まえて、あろうことかそのまま体重を預けられたせいで自然とソファーに押し倒される形になってしまった。
仕事の関係で少しお酒を飲んだから帰ってきた彼は、そそくさとお風呂に消えていったと思えばアルコールとシャワーで熱った頬が落ち着く前に脈略も無く私に迫り出した。
酔ったという程飲んだようにも見えないのに、あまりに彼らしくない雰囲気に少し驚く。
『どうしたのってば、ウンソク?うん?』
私を見下ろす小さな顔を両手で包んで撫でてみても、お構いなしにキスをしてくる。
「したい、此処でしていい?」
そう聞いてくる割にはその大きな手は既に部屋着の下のくびれをなぞっているから、私の話なんて聞くつもりも無さそうだ。
彼から性急さを感じる事も滅多にない事だから、始めからがっつくようなキスに何とか付いていきながら、意外と酔ってるのかななんてぼんやりしてきた頭で呑気に考える。
「ユリ、…ユリ、」
『ん、うんそく、ふ…っ』
彼にそうされるようになってから開発されたというのか、至る所を甘噛みされて吸い付かれる感覚に息が詰まって目がチカチカしてくる。
ウンソクはこういう時、譫言のように私の名前を呼ぶ。いつもより低くて、甘くて、優しくて、少し切ないそれが大好きで胸が苦しくなる。
「ふ、もう感じてる」
『っ誰のせい』
「うん、俺のせい。」
「ユリの全部、何でも、俺のせい。」
雰囲気に似合わないくらいに可愛らしく笑ったウンソクは、やっぱりその笑顔とは裏腹に雑にブラをたくしあげて膨らみに噛み付く。
『あ、ちょ、っと…』
「何。ダメなの?困る事でもあんの。」
つい何秒か前までとは打って変わってイラついたような顔をして強めに