雪崩れ込むように儚をベッドに押し倒して、深く深くキスをする。
時折聞こえるくぐもった甘い声に心臓が音を立てて鳴る。
小さな舌を吸って、薄い唇を甘噛みして、薄ら目を開けて儚を見ると、ぎゅっと目を瞑った瞳から次々と涙が溢れている。
「…儚、」
『ん、…ビョリ…っ』
月のような琥珀色の瞳。何より大切な儚。
ずっとこうして触れ合いたかった。例え赦されないとしても、儚が欲しい。彼女を近くに感じたい。
「…愛してる。」
『っ…』
私の言葉に少し目を見開いた儚は、また涙を流す。
細い腕を首に回して抱き付いてくる儚を強く抱き返すと、私も涙を堪えられなくなった。
ごめん、ごめんね儚。
早くに伝えられていたら、一緒に居た時間を、もっと近くで過ごす事が出来たら、少しは君を幸せに出来たかな。
失う事が怖くて、目を逸らしてばかりでごめん。本当は何度も何度も、心の中で叫んでた。愛してる、離れたくない、私と一緒に生きて、と。
傷だらけになってしまった君にこんなことを言うのはとても狡いと分かっているけれど、どうか許してほしい。
「愛してるよ、儚」
『ん…っ、私も、愛してる』
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