身体を弄られる感触に目を覚ますと、首筋に走った痛みに思わず声を上げる。
『いっ…』
「儚?」
顔を上げたビョリの表情を見て、直感で察した。ああ、今日はもう1人のビョリだ、と。
「おはよう」
『ビョリ…っん…』
後が無いような口付け。
初めから舌を絡めあって、深く深く、何もかも奪うような。
キスをしたまま雑に私の服を脱がせて、片手が胸を包んだ。
普段のビョリは、情熱的に求めてくる事はあっても、決して独り善がりではない。
だけどこんな日のビョリは少しだけ乱暴で、本能のままに私に触れる。
『あ…っ、ん、』
「儚、」
首や肩に舌を這わせては甘噛みして、偶に強く歯を立てる。
明日から暫くは着る服を考えなくちゃいけないな、なんて考えていると、秘部に鋭い痛みが襲う。
『っあ…っビョリ、痛い…っ』
「今何考えてた?」
『や、待って…った…』
まだ準備の出来ていないソコはビョリを拒絶している。冷たい声で私を見下ろして、ゆるりと指を動かす度に痛みが走る。
『ビョリ…っやだ…ぁ…』
「嫌?へぇ…」
『あっ!…っん、あぁっ…』
口角を上げて指を抜いたビョリに安心したのも束の間、脚を大きく開かれて、柔らかい感触に身体の力が抜けてしまう。
舌で優しく刺激されて、さっきまでの痛みとは大違いの快感に頭がクラクラする。
敏感な突起に温かい舌が絡みつくように舐められる。
起き抜けの身体には強すぎる刺激ばかりで、混乱する内に思考が溶けていくようで。
『はぁっん、あぁ…っあ、あぁっ』
「ん…」
『あ、っ…!や、だめ、ビョリっ…あぁ…っ』
熱い舌がナカに入ってきて、壁を擦るように出し入れされる。不思議な感覚で、でも堪らなく気持ちいい。
『やあぁっ、あっんぅ…っあ…!だめ、だめ、っぇ…』
舌はそのままにビョリの指が突起に触れて身体がビクついた私に、ビョリが笑ったのが分かった。
震える脚を押さえ付けられて、舌が激しく動く。
『やだっ!あぁんっ、ぁっ…!ビョリ、あぁっ、い、っちゃ…ああぁ…っ!』
言葉とは裏腹に私は彼女の後頭部に手を添えていて、まるで欲しがっているような自分の行動に恥ずかしがる余裕すらない。
そんな私を上目遣いで見たビョリは意地悪そうに目を細めて、小刻みに指を動かす。
『だめ、イく、っイ、くっ…!ビョリ、あぁんっ!あ、あっ、ああぁっ…!』
背中を仰け反らせて、一気に力が抜ける。ペロリとソコを舐め上げてから顔を離したビョリの口角は、案の定片方上がっている。
「もうイったの?つまんない。」
『はぁ、ビョリ…』
私の耳たぶを甘噛みして、手は括れを行き来する。
いつもより低くて温度のない声。それにすら感じてしまう私は、本当につまらない女なのかもしれない。
だって私はビョリが好きで、彼女になら何をされても素直に反応してしまう。そもそも、私をそうしたのはビョリだ。
『っ!あ、っ…まだ、まって…』
内股を撫でた指に声を上げた私の唇を塞いで、指が入ってくる。
息苦しさにビョリの肩を押した手首を掴んでベッドに押さえつけられて、キスは深くなるばかり。
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