「ゆき乃〜」 「あ、はい!頼まれてた資料」 「さすが!ゆき乃は仕事が早いねぇ」 「夏輝、私イタリアンでいいよ?」 「あははっ、じゃあ今度のランチね」 私の手から資料を受け取ると、「ありがとう」とさり気なく私の頭を撫でて自分のデスクへと戻っていく夏輝。 しっかり仕事をして、ちゃっかりおねだりをした私は…―――その背中からしばらく目を離さなかった。