恋人未満04


でもそれは、夏輝に対してであって…私の心の中ではそうじゃない。

夏輝への恋心を認めた日から、夏輝を特別視しているのは否めなくて。

頭のどこかでは「友達」だと思っているけど、心の奥ではそうは思ってなかった。

それでもその時は、私にとって夏輝は“ずっと”を望む相手で。

夏輝への想いに後ろ向きだった私は、夏輝を絶対失いたくないと思っていて…。

だから恋人より遥かに可能性が高い「友達」という選択をした。

いつかはこの恋心が消えて、友情だけが残ると思って―――。


それが間違いだったかもしれないと気づいた時には遅かった。


気づいたらもうしっかりと出来上がっていた私と夏輝の関係。

それは俗に言う「友達以上恋人未満」で。

私は夏輝への想いを秘めたままその関係を続けていて…むしろその想いは膨らむ一方で。

そんな折…――私と夏輝が同じ部署で働く事になったんだ。


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