相思双愛 03
肌を重ね合わせてから、数日が経った。
任務を遂行し、鬼を滅殺することを考える日々は何も変らない。
ただ、一つの事を除いては。
「ゆき乃、腰揺れてんぞォ?」
「あッ、だってぇ……や、あッ!あッ!激しっ…ンン!」
「これ好きだろォが」
「あぁッ!あッ、ん……気持ち、いッ…」
「ハァ…いい眺めだァ」
「明るいからっ…恥ずかし……ッ」
「今更だなァ、そりゃ」
激しく突き上げられ、気持ちよさで背中が反れる。
風柱の肩に手を置き、下からくる律動に合わせてゆき乃も腰を揺らすと、風柱も甘い声を漏らし、また潤いが増していく。
揺れる胸の先を風柱が口に含み、舌で舐め上げる。
痺れるような快感に、視界が真っ白になり、昇りつめてしまった。
「待っ、あッ…風柱様ッ……実弥さんっ、待って……ダメッ、ン……あッ、あッ、実弥さ…!」
「ゆき乃ッ…」
普段では有り得ないが、肌を重ねてる間だけに呼ぶ事を許される名前を繰り返す。
風柱が背中に手を回し、ゆき乃を敷いた布団の上へと押し倒した瞬間、パンッと勢いよく襖が開き、玄弥が鬼の形相で立っていた。
「兄ちゃん!二人一緒にって約束だろ!」
「ハァ、うるせェ!テメェがもたもた任務してるからだろォがァ!」
「ゆき乃も何で先に抱かれてんだよっ!」
「だってぇ……あッ、ンン…」
「そこ閉めてから来いよ、玄弥」
風柱の言葉に心無しか嬉しそうにする玄弥は、言われた通りに襖を閉めた。
二人の溝は、依然として変らない。
風柱も弟の存在を認めていない。
だけど、ゆき乃を抱いているこの時間だけは、その溝が薄らいでいるように思えたのだ。
服を脱ぎ、風柱に突かれたままのゆき乃に近づき、口付けを落とす。
まだ果てる前、風柱はゆき乃の中から出ていき、玄弥にその場所を譲った。
二人の会話は最低限ではあるものの、こうしてゆき乃を抱いている間は、その視線が絡んでた。
ゆき乃は身体を起こし、まだ反り勃っている風柱のものを唇で飲み込む。
そんなゆき乃のお尻を掴み、玄弥は愛液が溢れているそこへと自身を押し進めていった。
「兄ちゃんばっか、ズルい……」
「やッ、玄弥……おっきい…あッ、あッ…」
「噛むんじゃねェぞ、ゆき乃」
艶めかしい水音と甘美な吐息が混ざり合う。
ゆき乃が果てて意識を失うまで、二人の愛撫は続いた。
果たしてこの関係が正しいのかは分からない。
だけど、明日の命の保証がないのであれば、二人に愛されているこの瞬間を、大切にしたいと思った。
だからきっと、この先もこの関係は変らない。
ずっと、ずっと。
〜完〜