男たる者、強くて包容力がなくてはならない。
――そんな決まり、世の中にないけど私にはある。
世の中の男全員にそれを期待してはいないけど、彼氏にするならそうでなくてはならない。
もちろん顔が良いに越したことはないけど。
それだけで中身のない男なんてパスよパス!
男として、ましてや彼氏だなんて認めない!
これは私が決めた、私の男に課す絶対条件。
そう思うようになったのは、一つ前の恋が終わった後だった。
私の中での理想の彼氏像は、恋を重ねるごとにその輪郭がハッキリしてきて。
その理想に近い人を私は求めていた。
それ以外の男はどうでもよかった。
つーか興味ねぇ!
そんな私に今日も求愛してくる――年下のオトコ。