夏の日
夏の日の午後。暑いなと思いつつも、自分ひとりだと扇風機で我慢してしまう。
「あと30分くらいかな。」
きっと汗びっしょりで帰ってくるであろうもう一人の住人の事を考えると、この暑い部屋ではかわいそうに思い、エアコンのスイッチを入れた。
汗をかいている体が冷たくなってくる。
「シャワー浴びるか。」
やっぱりゆっくりお湯にも入りたいなと思い、ぬるめのお湯をためた。
シャワーでひと通り体を洗い、お湯に入った時、浴室のドアが開いた。
「あ。」
「タダイマァ。オレも入る。」
「おかえり。」
既に服を脱いだ彼が入ってきた。
「アー、マジ外地獄ゥ。」
「部活、お疲れ様。」
「ンー。」
相変わらずの早さで髪も体も洗われていく。いつもお風呂に入ってもあっと言う間に出てくるので、ちゃんと洗っているのかと疑問に思う事があるが、こうやって見るとキチンと洗っているのが分かる。
だいぶ日焼けもしてきたなと彼の足を見て思った。
「なァにジロジロ見てんダヨ。」
「日焼けしたね。」
「そりゃなァ。」
洗い終わった彼が浴槽へと入ってきた。
「ハースッキリしたァ。」
狭い浴槽で小さくのびをし、後ろから私を抱きしめる。
私は体の横にある彼の足に手を置いた。日焼けのせいか、少しカサついてるように思う。
「クリーム塗らないとね。」
「アァ?メンドクセー。」
「ダーメ、せっかく綺麗な足なのに。」
「ハッ、名前チャンは、本当オレの足好きナ。」
彼の足はとても綺麗だと思う。細くてスラっとし、綺麗な筋肉のつき方をしている。彼と付き合い始めて、初めて自分が足フェチなんだと知った。
「好きだよー、靖友の足。」
「足だけェ?」
「薄い胸板も、細い腕も、スッとした顔も、サラサラの髪も、靖友の全部が好きだよ。」
「薄くねェよ。」
そう言いながらも声は満足そうな感じも好き。
「あと背中に当たってるソレも。」
冗談ぽく言えば、抱きしめていた手が胸へと移動してきた。
「したくなっちゃった?」
「そりゃー裸だしィ?」
「じゃぁ、それは出てからね。もう少しだけ、ゆっくりしてたいな。」
「へいへい。」
ゆっくりとお腹へと戻ってきた彼の手に自分の手を重ねた。
この幸せがいつまでも続けばいいな。
2020.06.25