「……どうしたんですか?秋山さん、何か変ですよ」

「うん…、そうだね。俺は今、嫉妬でおかしくなりそうだ」

様子を窺うように慎重に話しかけると、秋山は自嘲気味に微笑う。

「君が欲しくてたまらない」

ゆっくりと近づいて来る秋山から逃れようと後ずさるが、それは狭いアパートの部屋。あっと言う間に壁際に追い込まれた。

「真島さんにはわざと誤解されるように言ったんだよ。下らない優越感に浸りたくてね」

手が届く位の距離まで迫って来たので、彩香は横に逃げようとするが、その前に秋山の手が伸びる。

ドンッと壁に両手をつかれ、彩香は彼の両腕に挟まれる形になった。

逃げ場を失い驚きと同時に、怯えた表情で秋山を見る。

「俺は君が思っている程、大人でも優しい男でもないんだよ」

変わらず静かな口調だが、その目は射るような眼差しで至近距離から彩香を見つめていた。


瞬間、秋山の両手が彩香の顔を挟む形で固定すると唇が塞がれる。

「……ッ!?」


一瞬何が起こったのか分からなかったが、キスをされている事に気づき握りしめた両手で秋山の胸の辺りを押し返す。が、彼の身体はそんな事ではびくともしない。

「いっ…や…!!ゥんっ秋…山さ…」

あっという間の出来事だったので、彼の舌は簡単に彩香の咥内に侵入してきた。


ゆっくりと味わうように歯列をなぞり更に奥へと舌を入れる。彩香の咥内を犯している事に、秋山はこれ以上無い興奮を覚えていた。


そうしているうちに彼の右手は彩香のカットソーの中に滑り込む。

「……ッ!!や…んンッ…」

唇を塞がれたまま、彩香は秋山の手を制止しようとしたが、彼は構わず背中にある下着のホックを慣れた手つきで外す。そのまま柔らかく右手で乳房を揉みだした。

「俺が今どんな事考えてるかわかる?」

唇を離すと、そう言って今度は彩香の白い首筋をゆっくりと舐め上げ耳たぶを甘噛みする。

それに反応するように、ビクリと身体が震え、自分の意思に反して吐息が漏れた。

秋山はそんな彩香の反応に微かに口角を上げると

「彩香さん、結構感じやすいんだね?」

そう耳元で囁くと、耳の後ろからうなじへと舌を這わせた。

「…はっ…ん…待つって…言ったじゃ…ないですか」

刺激に耐えながら秋山が今日彩香に言った事を口にする。すると彼は思い出したかのように「…ああ」と小さく言うとフフッと笑った。

「うん、確かに。そんな恰好つけた事言ったっけ」

首元から唇を離すと、彩香を見下ろす。

「撤回するよ。今は君を支配する事で頭がいっぱいだ」

そう言って微かに微笑うと、カットソーを捲り上げ、露わになった乳房の先端を口に含み、舌で転がすように刺激し始めた。
同時にスカートの中に手を伸ばし、優しく太ももを撫でる。

「―――あっ…秋山さん!!や…めて…ンンッ」

両手で彼の頭を離そうとするが、受けている刺激に力が入らない。



秋山の愛撫を受けながら、このアパートを出なかった事を後悔していた。

next
index
top