「いいなー、蜜虫は。

 いっつも晴明の近くに居れて」

「玲も居ればいいではないか?」

「たまにでいーの。

 ほら、たまにってトコがいいってヤツ」

「分からん」





その晴明を思って

ふーっとため息を吐きながら寝転がる畳の上。

おそらく、横にある襖一枚向こうに居る晴明。

屋敷の中に入るはいいが、

あまりに広く迷った事があるため、

このような近場にしか居れないのだ。





「カッコいいなー」

「どこが?」

「んー、あんな性格も含め全部」

「そうか」

「…え?」





おかしい。





「そんなに格好良いか」





声の主は蜜虫であるはずなのに

明らかに襖から声がする。

そう玲が気付いた時にはもう遅かった。





「恋とは良いものだな、玲」















スパンッツ((襖を開く音















「殷!!魂!!精!!炎『却』」

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