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光子郎は家にいた。
別に春休みだからといって特別な場所に出かける必要はない
それが光子郎の考え。
そして光子郎はいつも通りパソコンに囲まれいた。
メールボックス
マウスを動かし、新着メールの更新ボタンを押す。
「あ、新しいメールがきてる…」
片手にはジュース
ではなくウーロン茶。
カチカチッ
光子郎は『シグさん』という宛名のメールをクリックした。
ポン
メールが開く
『暇ぁぁああだったので!!ケーキ作ってみようと思ったんだけど!!!!!!まァ爆発したよねぇええええええええええ!!!そんだけ(笑)』
「文字がうるさい」
内容は、春休みを持て余しつつもそれなりにエンジョイするシグの叫びだった。
メールを見るやいなや、光の速さでメールを削除する光子郎。
「シグさんから二日もメールの返信がこないと思ったら……あの人は何やってるんですか」
光子郎はため息をつきながらも少し笑っていた。
引きこもりがちな自分に対し、自ら進んで前に出ていくシグさん
あの冒険の時から僕はそんなシグさんに助けられた
テンションが上がりすぎると暴走気味になる困った人だけど、あの人のそんな所に実は憧れていたり
なんてね
光子郎はすでにシグのメールが削除済みのメールボックスを眺めながらウーロン茶を飲んだ。
「そういやここ最近珍しく太一さんから遊びのお誘いがありませんね…」
何かあったなこれは
そう思いながらもう一口ウーロン茶を飲む。
あの人はシグさんのことが好きすぎるあまりに色々とややこしいことを起こしますからね…
気持ちバレバレな太一さんといい、それに気づかない能天気なシグさんといい、本当に困った人達だ
光子郎はウーロン茶片手にそんなことを考えながら、ひたすらにメールボックスを下にスクロールしていた。八神太一からの最後のメールは8日前の『オレ、自分がきのこの山派なのかたけのこの里派なのかわからない。』だった。
加えると、光子郎はそのメールに返信はしていない。
と、その時
「ん??」
パソコン画面に見たこともないプログラムが流れ始めた。
「なんだろう…これ」
止まることなく流れるプログラム。
光子郎は不思議に思い、そのプログラムを凝視する。
真剣な顔で光子郎は画面に食いついていた。
どんどん形になっていくプログラム
画面に現れたのは
「で、デジモン!!??」
デジタマだった。
そして
『hello!!』
ようやく少し暖かくなってきた桜舞うとある日。
泉家の一室で、一体のデジモンが産まれた。
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