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:異世界からこんにちは
最近ホームシックになって心が辛いです

:現実世界から匿名がお送りします
突然だね

:現実世界から匿名がお送りします
でもしょうがないよなー全く知らない世界に1人だけっていうのはキツイ

:異世界からこんにちは
ギルドの人は皆いい人達ばかりでこんなよそ者を家族のように接してくれるんです。でも逆にそれがホームシックを引き起こして…

:現実世界から匿名がお送りします
なんか辛いなそれ

:現実世界から匿名お送りします
ちょくちょくそっちの世界のことわかってきてるみたいだけどあれから何年経ってるん?

:異世界からこんにちは
>
もう6〜7年ですね…早いような遅いような

:現実世界から匿名がお送りします
やべーな色々ずっとこの話聞いてきてたけどこっちだとまだ1年半だぞ

:現実世界から匿名がお送りします
元気出せよ(´・ω・)

:現実世界から匿名がお送りします
ここ数年でなんか変わったことある?

:異世界からこんにちは
特に変わったことは無いですが…私と(見た目の)歳が近い子達がギルドに沢山入ってきたくらいですかね

:現実世界から匿名がお送りします
お、よかったじゃん…でいいのか?

:現実世界から匿名がお送りします
ロリショタいっぱいいるじゃん

:現実世界から匿名がお送りします
通報した

:現実世界から匿名がお送りします
通報しますた

:現実世界から匿名がお送りします
そう言えばあの雷君どうした

:異世界からこんにちは

雷君は今も順調にイケメンへと進んでます。ていうか周りがみんなイケメンと美女で心が死ぬ

:現実世界から匿名がお送りします
イケメンかー勝ち組じゃねぇか

:現実世界から匿名がお送りします
ロリと美女と聞いて

:異世界からこんにちは
通報したいです

:現実世界から匿名がお送りします
通報しました

:現実世界から匿名がお送りします
単純計算だけど雷くんちょうど俺たちでいう高校生じゃね?反抗期入ったらやばそうやな

:現実世界から匿名がお送りします
確かに

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この掲示板を通してでしか元の世界のことを知ることが出来ないのにだんだんと離れていく時間の流れにリンカは恐怖を覚えていた。もし無事に帰れたとしてそこは自分の知っている街並みと人が存在しているのか、もしかしたら自分だけが先に行き誰にも気づいてもらえないんじゃないか…そんな考えが頭を支配した。
暗い気持ちは何も産まない、それは分かっているのに突然家族や友人達と離れ離れとなってしまった彼女の脳はホームシックにかかったかのように元の世界に戻りたいと渇望していた。

「……」
「…どうかしたか」
「あれ、起きてたの?」
「今起きたんだよ」

腕を組み直しながらそれだけ答えるラクサスに少し苦笑いする。昔はもっと素直で可愛くて純粋だったのに、いつからこんなに無愛想な子に育っちゃったんだろう。少し残念がりながら見ていれば「なんだよ」と小さく睨まれた。慌てて何でもないと目を逸らすが相変わらず刺さる視線が痛い。もしかしたらちょっと失礼なことを考えてしまったことがバレたのではないかと少し冷や汗が出そうになる。
そんなリンカの考えは当たることはなく向こうは向こうで実は寝てるふりをして、何かを弄っている彼女の背中を見ていた事がバレてしまったのかと悶々としていた。

「なぁ」
「な、なに?」
「…何でもねぇ」

本当に何かあったら俺を頼れ、なんて自分らしくない言葉に気恥ずかしさを感じる。逸らした目をまたリンカに向ければわかりやすく焦る姿。その姿にやはり先程の彼女は自分のみ間違えなのではと思ってしまう。後ろから見えた暗い泣きそうな表情。何故そんな顔をしていたのか、なんて今の彼女には聞いてはいけない気がして、酷くもどかしくなった。もっともその当の本人であるリンカはそのことに気づいてはいないが。

「誰だー!盗んだのーーーっ!!!」
「うわっびっくりした…ナツか、どうしたんだろ」
「しらね」
突然叫びながらギルドに入ってきたのはリンカがスレに書いた新しく入ってきた子供のうちの一人、ナツというドラゴンに育ててもらったらしい少年だった。

「起きたら卵が消えたんだ!!」
「卵が消えた?」
「私知らないよ」

卵というのはそのナツが数日前にどこからか拾ってきたもので、ドラゴンの卵かもしれないとリサーナという女の子と共に大事に育てていたのだ。しかし今の騒ぎを聞く限りそんな大事な卵が一晩でどこかに消えてしまったらしい。すると周りにいたグレイ達が卵の行方を知らないと分ると今度はリンカと興味無さそうなラクサスの方に走って来た。

「ラクサスお前かーーー!!!」
「興味ねぇ」
「じゃあリンカは卵のことなんか知ってるか!?」
「ごめんね分らないや」

申し訳なさそうに答えたリンカに対してナツは先程のラクサスへの態度から急変させたかのように素直に頷いてまた戻っていく。
それに少し不思議に思うがもしかしたらラクサスよりも日頃の行いとかが良かったからかな、と一人頷くと何故か後ろにいた不機嫌な顔をした男に頭を軽く叩かれた。思っていたことが少しバレてしまったようだ。