悪ふざけの代償_2
「お前が言い出したんだろ」などと言われて、竜胆と本当にデートすることになってしまった。冗談なんだよ、と何度言っても聞く耳を持たない。
困り果てたナマエは蘭に相談した。彼なら竜胆を諌めてくれるだろう、と思っていた。
「ねぇ蘭ちゃん、ちょっと竜胆とのデートのことで相談あるんだけど」
「竜胆とのデート? オマエが着るならなんでも褒めると思うぜあいつ」
「いや服装の相談じゃないの、蘭ちゃんからも言って欲しいの。デートやっぱやめるって」
「オレがそこで『はい』って言うと思うか?」
「そこをなんとか!」
「ヤダ。あいつオマエのこと好きなんだから一回くらいノってやれ」
「……え?」
「は? 気づいてなかったワケ?」
竜胆が私のこと好き? いやいやそれはないだろう。
「私と竜胆は……なんていうかこう、悪友みたいな関係だった、と、思っていた、んだけど」
「……うーわ。竜胆が泣くぞー」
「いや、でも! 私以外にも女友達いっぱいいるよね!?」
「いねぇよ。オマエだけ」
そこで玄関のドアが開く。タイミングの悪いことに竜胆が帰ってきてしまった。
「ただいまー。兄貴誰と話して……っ!?」
「お、ちょーどいいとこに。ナマエがデートの服装悩んでるらしーぞ」
意識させられてしまうと、彼の顔をまともに見られそうにない。私はその場から走って逃げ出した。
デート、すっぽかそうかなぁ……。
