めろめろオーキッド_2

どうにか蘭から解放された後、その足でナマエは竜胆の所へ向かった。何も効果がない、むしろ逆効果だった! と捲し立てると、
「んー……じゃあさ、次はアレ誘ってみたらいーんじゃね?」
と一つの作戦を教えてくれた。その作戦とは「夢の国デート」だ。
誘ってみて断られるなら、さらにしつこく誘い「オマエうざい」と言われればそれでいい。
万が一OKされたらわざと行列の長いアトラクションに並んで、待たせ続けて帰るように仕向ければいい。
そうでなくても疲れて多分さっさと帰りたがるはず……。隙を生じぬ三段構えだ。
早速やってみよう!
ナマエが蘭に電話をかけたら一コールも鳴らないうちに出た。
「どしたー?」
「ねえ蘭ちゃん明日夢の国行かない?」
「明日?」
「うん明日じゃなきゃヤダ!」
さあどうだ。ウザがれ。断れ。こんな女イヤだろ!
「ちょーどいい。なんも予定なかったし一緒に行くかー」
即断即決かい! そこは!! 断れよ!! と言いたくなるのを堪えた。

翌日ナマエは蘭と待ち合わせて園内に入り、とにかく待ち時間が長そうなところに行こうと提案し続ける。
それでも蘭はイヤな顔ひとつせず、ナマエを見てニコニコしている。
「足とか痛くねぇの?」
「今のところはだいじょぶ……」
「なんかあったら言えよ」
「わかった……」
それどころかこちらの心配をめっちゃしてくれる。罪悪感がすごい。
そんな調子で閉園間際になった。流石に蘭も疲れ果てただろう。このまま機嫌悪くなって現地解散してくれれば……。
「な、ナマエ」
「あっどうしたの疲れた!? じゃあここで解散しよっか!」
「疲れはしたけどまだ一緒に居てぇからさ。オレの家行こーぜ♡」
ナマエが何か言う前に腕をガッチリ掴まれ、そのまま引きずるように歩かされる。
待って待って家ってそれはもうそう言うつもりで誘ってますよねやばいやばいどうしよう全部竜胆のせいだどうしてくれんだあいつ!!!!

※蘭は疲れてそのまま寝たため、特に何も起きなかった。


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