名前:リュドミール・レヴォリ・ウストヴォーリスカヤ
種族:エルーン(クリスタリアと『???』の血が混ざっている)
年齢:40代前半
身長:192p
体重:88s

出身地:ファータグランデ空域"星骸の渓谷デスバレー"
好きなもの:煙草、美味しい食事、子供
苦手なもの:レーション、猫、女性


『星墜とし』『星砕き』『デスバレーの狂犬』と数多くの異名を持つ元軍人の傭兵。
貴族至上主義の軍事国家パビヂチーリに孤児という出自ながら少将にまで登り詰めた。軍功のみで手に入れた地位だが本人は全く権力や地位に興味がなく、将軍という地位は押し付けられたもの。
元々孤児で、『星晶獣の墓場』と呼ばれ立ち入り禁止空域に指定されていた島『デスバレー』に赤ん坊のころ捨てられ、数年レトとルサールカという星晶獣に育てられるという異色の経歴の持ち主。その後は保護され、レト達と無理矢理引き離されパビヂチーリの直轄である孤児院に預けられた。
孤児院にいる沢山の弟妹達を大層可愛がっており、子供好きは彼らが要因。
弟妹達や孤児院のシスターの為に成人する前から軍に上がり、戦闘に関して天賦の才を開花させる。元々国の階級主義には辟易としていた為出世に全く興味がなかった。
しかし上層も無視できない程に軍功は積み重なり、遂には数々の国家を打ち滅ぼしてきた星晶獣をたった一人で討伐し『星を墜とした男』と呼ばれるようになった事から上層から将軍の地位を押し付けられてしまった。

ところがある日、突然孤児院の子供達を皆殺しにするという事件を起こし国を脱走。
地位を剥奪され凄まじい額の賞金が首に掛けられた。
部下だった者達にも世話になった者達にも真相を一切口にすることなく姿を消し、追手から逃げ回っている。

主な武器は手榴弾や催涙弾、ナイフ、銃といった現代兵器。銃の中でも傑作中の傑作と呼ばれる祈りの力で稼働する『イッラ・ヌミノーゼ』という名のライフルの使い手。
かつて星晶獣が使っていたとされ、持ち主を選ぶと言われる魔剣ベスミェールチエにも執着され、本意ではないが使用している。
狙撃、白兵戦、魔法戦、撤退戦、防衛戦、指揮とあらゆる戦術を極めた天性の戦士。
剣を用いた戦闘は得手ではない(本人談)だが、相手の挙動を一度見ただけで完璧にコピーし我流のアレンジを加えることが出来る柔軟性を持つ。
魔法は特別得手というわけではないが人並み以上に扱え、ほんの一瞬であれば空中に足場を作るなどといった飛翔術紛いの事も出来る。
応用であれば召喚術を主に用いる。幼少期デスバレーで共に過ごした魔物の狼であるヴァナルガンドの群れや肉食蝶のプシューケーを召喚し率いる。
星墜としの名は各国に広まっており、戦争の抑止力にもなっていた。


ウルフカットに切り揃えられたざんばらな銀髪で、後ろだけ膝ほどの長さに伸ばされ三つ編みにしている。髪に魔力をストックしているために毛先が星色に輝いている。
年齢は40代前半(正確な年齢は誕生日が分からないため不明)だが30代前半に見える程若々しく野性的ながら極めて端正な顔立ちをした美丈夫。
だが本人はあまりこの顔に良い思い出がないらしく、女性が苦手となった要因にもなっている。

年下を無意識に甘やかす癖があり、年上に甘えるのが極めて下手な生粋の長男気質。
軍人時代は新兵の教官も務めていた為飴と鞭の使い方が巧みで、徹頭徹尾厳しい時と甘やかし切る時は甘やかすギャップの鬼。天性のカリスマと人たらし。




武器名:黙示銃イッラ・ヌミノーゼ
形状:銃
リュドミールの愛銃。心の底から認めた相手、若しくはこの銃を抜くに値する脅威と断定した対象にしか使用しない。
銃身は純白で一点のくすみもない黄金の細工で飾られた誰もの目を奪う美しい傑作。
使い手の『祈り』の力で稼働するという唯一無二の特徴がある。祈りは神に向ける神聖なものでなくとも、使い手にとっての『願い』の純度と強さによって判定される。リュドミールにとっての祈りは『子供達が不穏に脅かされる事なく、穏やかに幸せに生きてくれるように』というものと、今まで己が手で殺めた、若しくは救えなかった命への『鎮魂』。
その祈りが清く、潔く、そして強ければ強い程銃が持つ力も変化する。リュドミールが使用すれば正しく、『星を墜とす』程の凄まじい力を発揮する。
ある程度リュドミールの意思を反映するようで、祈りの力を前提としたリュドミールの感情に応じた力を発揮できる。最も顕著に反応する感情は『悲憤』と『憤怒』。
その銃身は持ち主を表すらしく、悪しき心の者が悪しき心を以てこの銃を使用すれば銃身は忽ち黒く変色し、輝く黄金の細工はくすんで枯れ果ててしまうのだという。
リュドミールはこの銃を十代の頃にとある遺跡で見つけた。古けた岩に突き立っていた朽ちた銃はリュドミールが手に取った瞬間みるみるうちに再生し、現在の姿になった。
リュドミール曰く「意思を持っている」ようで、時折リュドミールにこの世のものではない言語で脳内に語り掛けてくる。


武器名:不滅剣ベスミェールチエ
形状:片手剣
極めて鋼に似た全く異なる物質で構成された白銀の剣。この世の技術では再現不可能な構造をした代物であり、この世界のどの時代のどの言語にも当て嵌まらない文字が至る所に刻まれている。
派手な細工や装飾は一切ない代わりにありとあらゆる無駄を省いた究極の造形美を体現した美しい剣。
特殊な素材と構造により、一定の速度を超えた速さで振るうと絹を裂くような、或いは女の悲鳴のような高音が鳴り響く。
リュドミールが『不滅の剣』と呼ぶほどに極めて頑丈な剣で、如何なる温度、圧力、衝撃、環境、果てには魔力にも一切干渉されない。
意志を持った魔剣であり、この剣自身が己を振るう相手を選ぶのだという。
選ばれた者しかこの剣を振るう事が出来ず、また選ばれた者はベスミェールチエが別の使い手を選ぶまで決して手放す事が出来ず、如何なる手を尽くそうと手元に戻ってくる。
リュドミールは幼い頃からこの剣に極めて強い執着を向けられており、何度も手放そうと試みたり時には売り払ったりしたが必ず手元に戻って来た。
本職が騎士ではない上銃器を始めとした現代兵器に精通しているものの剣術は得手ではない(※本人の主観的な感想です)為、リュドミールにとってベスミェールチエは手に余るものという認識。なのでかなり不本意ながら使用している。正直メチャクチャ頑丈で死ぬほどよく斬れるメンヘラ彼女みたいなストーカー剣としか思っていない。
元は星晶獣が使用していたという逸話が残っている。



島名:デスバレー
通称『星骸の渓谷』と呼ばれている島。嘗ての覇空戦争で激戦区となった島で、多くの星晶獣が朽ち果て残骸となった。
無数の星晶獣の力の痕跡が凄まじい瘴気を生み、本来緑豊かで多くの生き物が住んでいた島の気候まで変えてしまった。
多くの活火山が点在し、常に地形が変わっている。
昼は地面にフライパンを置けば目玉焼きが焼ける程に気温が高く、夜は氷点下20度前後にまで気温が低下する。その為植物は群生せず、生息している魔物はこの過酷な環境に適応している為極めて獰猛かつ凶悪。
生息している魔物は生物の死骸を主食とする肉食蝶プシューケーと鋼の如き外皮を纏いマグマを好物とする魔狼ヴァナルガンド。
この島の主であるレトとルサールカの住処にのみオアシスが存在し、リュドミールは赤子の頃そこでレトとルサールカに育てられた。
元々ベスミェールチエはこのデスバレーの最深部にある核に封印されており、覇空戦争時はとある星晶獣にのみ振るう事を許された剣だったが幼かったリュドミールが近づいた瞬間この剣は自ずとリュドミールの手に収まり、以後長い長い腐れ縁となる。
現在デスバレーは許可がなければ入れない侵入禁止エリアとなっており、主であるレトとルサールカ、そして生息していた魔物たちが何故か忽然と姿を消している。



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