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捨てられないガラクタ



目の前に転がるマスターとやらの死体。何も喋らずぴくりとも動かない。だから逃げるなって言ったのに。聞かなかったアンタが悪いんだぜ、カルデアのマスター。瞬間脳裏を掠めたのは、最期に彼女が魅せた双眸だった。もう一人の俺を信じきった眼差し。「ボス、これを退けますか?」俺は首を横に振った。