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忘れられた指輪



世界は繰り返されている。と気づいたのはもう随分前のことだ。今日も変わらずマスターに指輪をはめる。「大切にする」嬉しそうに言うのだ。ああ、俺はお前の笑った顔が好きだ。俺の傍で明日も笑って居てほしい。たとえお前が明日には指輪を忘れる運命だったとしても、俺は何度でもお前に指輪を贈ろう。