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05/05
空の上から(ネタバレ注意)
「いつ見ても悟が先生してるのって笑えるね」
「だからといって邪魔してやんなよ」
「いくら夏油さんでも、流石に親友の教え子の彼女に手を出すのは…」

「圧倒的夏油フリークの雄でもドン引きって、お前やばいよ」
「そうかな?いやそれよりも私フリークって何だい?」
「夏油さんの事なら何でも推せるファンみたいなものです!」

「早速推せてないけどな」
「灰原、君がそんなに私を思ってくれていたなんて…!」
「でも!あの一件から夏油さんから先輩に推し変しましたから」

「先輩ってまさか俺?」
「まあ悟を推されるよりいいか」
「先輩なら尊敬したままでいられますからね!」

「確かに俺ら死んでるしな」
「なら私はあれをやらなければ推されてたのか」
「そうですね!ただそしたらここにいないでしょうけど」




「そうだ、俺お前に言いたいことあったんだ」
「君から借りたCDは悟が壊したんだからね」
「咎められる前に責任逃れするタイプなんですね…」

「違うそうじゃねえ」
「君のせいで灰原からの信頼がどんどん損なわれていくよ」
「あ、いや、そ、そんなことはないです!」

「それは自業自得では?」

「あちゃー健人お前来るの早いよ」
「ようこそ、とでも言うべきかな?」
「おかえりでいいと思いますよ、七海だし。七海、おかえり」
「不本意ですが…。ただいま」

「あの健人がこっち来たってことは中々修羅場ってる?」
「ちょっと誰か様子見てきてよ」
「僕炬燵から出られないです」
「…この時期になんで炬燵何ですか」

「ははは。あの世に季節なんてないからね」
「あ、みかん食べる?」
「はいはいはーい!食べます」
「貴方たち寛ぎすぎじゃないですか。私も頂きます」

「君私に言いたいことあったんじゃないの?」
「健人のせいで忘れた」
「人のせいにしないで下さい」
「まあまあ。思い出した時に言えばいいじゃないですか」




「悟が封印とか爆笑」
「嘘つき。顔に心配だって書いてあるよ」
「よく分かりますね!僕先輩と長いこといますけど、めっちゃ笑顔に見えますし」
「正直お二人の仲の良さは妬けますね」

「ねえ今の聞いた!健人が可愛い!!」
「いやこの距離ならわざわざ言わなくても聞こえるからね」
「ねえ先輩!僕は可愛くないですか!!!」
「可愛いと言われても嬉しくありませんけど」
「どっちも可愛いに決まってんだろうが!」

「お前達は何をやっているんだ」

「うわぁ夜蛾先生!何でもう来ちゃったんですか!」
「先生まで…。随分と早いですね」
「しりとりやってたんです!会話しながら」
「くだらなくはありますが、意外と続きましたね」

「お前達は相変わらずだな」
「死んだら成長もありませんからね!」
「君は成長しないことをよくそう自信満々に言えるね」
「でも死んでからの方が先輩と仲良くなれましたよ」
「お二人は長いこと死んでますからね」
「健人、なんかそれ棘があるなあ」

「そうか。元気にしてたか?」
「見ての通り元気っすよー」
「私達皆死んでるけどね」
「まあ細かいことはいいじゃないですか!」
「生死って灰原にとって細かいことなんですね…」
「僕も長いこと死んでるからね!」



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