薄明かりに照らされた寝室には裸のサイタマがいる。その表情はいつものようなぼんやりとしたものと違い、窺うような顔色が浮かんでいた。
「ぜんぶ脱ぐの?」という問いに「ああ」と返せば案外すんなりと裸を晒したのに、脱ぎ終わった途端に躊躇いを見せる。
「ゾンビマンは脱がないのかよ」
「脱ぐよ。上だけな」
「下は?」
「見たいのか?」
男同士でやることに抵抗を示すなら、気分が乗ってない内から男の逸物なんて見たくないだろう、という気づかいを漸く察して「見たいのか?」という問いにサイタマは「見ない」とだけ返してきた。
部屋着のシャツを脱いで適当に放る。
サイタマの視線は俺の上半身に注がれるが、その瞳は定まることなくおろおろとさ迷うように動かされている。
服は平気で脱ぐし、会話だって普通にする癖に、躊躇いを見せ、ベッドに座ったまま微動だにしないその姿に違和感を覚えるが、そうだ、こいつはなにもかも未経験で、なにも知らないから、次になにをすればいいかもわからないのだ。だから、窺うような顔をして俺の指示を待っている。
そう思うと、たちまち気分は揚々として、目の前のサイタマに何を言おうかと心が踊った。
「そしたらサイタマ、脚を開いてくれ。膝は立てて、そう」
ゆるく開かれた脚の間でくてっとしているソコは未使用というだけあって随分ときれいに見える。露出されている色づいた亀頭に中々いいものを持っているのに未使用なのがもったいないと思ったが、この男はそれさえ知らず、今、俺に無防備な姿を晒しているのだ。
やわらかい恥部に手のひらを当てて揉むように握り混むとサイタマの身体がビクリと震えた。
「もっと脚開けるか?」
「もっと?」
「ああ、俺が間に入れるくらい」
新しく指示を出すとサイタマは健気にそれに従う。
「手、後ろについてくれ」
「う、うん」
大きく脚を広げ、くっとせり出すように強調された下半身に手の動きを大きくする。
手のひらで揉むようにしていたソコはやわやわと熱を持ちはじめ、それに合わせて「はっ」とサイタマの呼吸にも微かに音が乗る。人に触れられるのが初めてのためか、乾いた手に触られているだけにしてはやたらと反応がいい。
握り込んだカリ首、親指と人差し指の輪の部分を捏ねるようにくりくりと動かす。性的な動きを感じ取ったそこは勃起する兆しを見せて大きくなりはじめ、ふっと息を漏らして笑うとサイタマが恥じるように眉を寄せた。
「気持ちいい?」
「ちょっと。あと、どきどきする」
その言葉に導かれるまま左胸に耳をつけると凡そ平常時とはおもえない心音が聞こえて触れる肌は熱くなっている。
耳を離してそれから、赤く色づいた胸の尖りにちゅうと吸い付くと「あっ!」という声が上がった。
思いがけずという声にちらりと視線をあげると、極近い距離にある頬がじんわりと赤く染まっている。
乳首が感じるのか、それとも他人の体温に過剰反応しているのか、どちらにしても放っておくのは勿体ない。
まだ柔らかな乳首に舌を這わせてその弾力を堪能する。形を浮き出させるように柔らかく歯を立てると皮膚の下の鼓動が伝わってきた。
「あっ、ぁ……ゾンビマン」
「ん、乳首も下も、硬くなってきたな」
硬度を増したサイタマの竿を扱き、指で作った輪で何度も裏筋を擦った。ごしごしと扱く手をそのままに、口に含んだ乳首を再度舌でなぶる。乳輪ごと唇ではむようにして吸い、つんと尖り主張した先端を今度はぐりぐりと舌で押し込むように潰すとサイタマの息が見る間に上がる。
空いている片手で太ももの内側を撫でるとそこはビクッビクッとひきつるように震えていて、右手に握ったモノはすっかり硬く立ち上がり、指には濡れた感触。亀頭の割れ目からとろりとした汁が溢れはじめていた。
乳首に唇を押し付けたまま舌で擦る合間に訊ねる。
「人に触られるのはどうだ?」
「あ、ぁ、はぁっ、きもちぃ」
「だろうな。濡れてきてる」
「い、いわなくていいから!」
カリを包んでいた親指と人差し指の輪をといて汁を溢れさせている亀頭に人差し指の先端を当ててみる。そのまま指先で亀頭の割れ目をつるつると擦るとサイタマが鳴いた。
亀頭を触った時に返ってくる反応もかなりいい。
太ももを撫でていた手で、今度は竿を固定するように握り、空いた右手を亀頭に被せる。
口では乳首を弄ばれ、両手は下半身に向かい、乱れた息を誤魔化すこともできないサイタマは、それでも拭えない不安を訴える。
「ぞんびま、んっ、なに、なにするの?」
乳首から唇を離すとそこはさっきよりずっと赤く充血しぷっくりと立ち上がっていた。触れていない右の乳首と比べるとその差は明らかで、触りがいのある身体にゴクンと喉が鳴る。
何も知らない不安げな表情はあどけなくすらあって、俺はサイタマの疑問に「今よりもっと気持ちいいこと」と答えてやった。
「大丈夫、これもみんなやってることだからな」
みんなやってる。
そう言うとサイタマは自らの置かれた状況の異質さを普通と見なし、安堵するようにゆっくりと息を吐き出した。
その様子を見て、亀頭に被せた手の平のなだからな凹凸が敏感な先端に当たるよう手を動かす。手のひらを濡らす先走りが摩擦する動きを加速させ、くちゅくちゅと水温が立つ。それに加えて竿から裏筋までを扱くと、敏感な部分を同時に襲う刺激に大きく開かれた脚がビクンッと弾みシーツを蹴った。
「アっ! あ、んぅ、ま、まって、ぞんびっや、ぁっ、は」
手のひらに感じる濡れた感触は格段に増し、ごしごしと摩擦するたびちゅくちゅくと汁が溢れ出し竿にまで滴ってくる。
サイタマの先走りにより左手の動きは滑らかさを増し、それがサイタマを余計に快感へと追い詰めた。竿をしごく手と亀頭を擦る手の速度をいっぺんに上げる。
ぐちゅぐちゅぐちゅくちゅうぅっくちゃっぐぢゃぐちゅぐぢゅッッ
「あ"ぁァッ……! あ、ぁっ、っは、はげしっも、イく、出そうっ、やっ、ぞんびっ、ぞんびまんっ……!」
「出せばいいだろ。そのためにやってるんだ」
「んんンっ……! ぅ、は、っ、〜ッンァぁあッ!」
ビュルッビュウゥっ!
手のひらを熱く濡らしたサイタマの精液はどろりと濃く、随分と溜まっているようだった。それならもっとやってやろうと芽生えた感情にはふざけた優しさと、それだけではない情欲があった。
射精している性器を休ませずに擦り続けるとサイタマの身体が快感に捩れる。
「あっ!? あ"あ"あ"ァァッ、やめ、やめて、やめれっいま、イっだ、イっでるからっあ、さ、ぁわらな、あ」
「サイタマ、ちゃんと手付いて、動くんじゃない」
「む、むりッ、ぉっ、あっ、あ、も、ぐちゅぐちゅッしないれっ、ゃ、やめっ、やッ」
「でもイイだろ? 気持ちいい汁、すごい溢れてる。あとでシーツ替えなきゃな、サイタマ」
両手はサイタマの精液と先走りで濡れて、それがとろとろとシーツにまで垂れている。
「や、ア、ぞんびっィ、ァ、ぁ、だめ、も、でるからぁっ! でちゃうッ!」
「出していいって」
「んやぁっ! ちがう、ん、アァッお、おしっこ、でるっ! も、おひっこ、漏れちゃう、から!」
「どうせシーツは替えるんだ。構わない」
「は、ぁあっだめ、だ、らめっあ、あ、あっ!」
物分かりのいい身体はサイタマの心とは裏腹に太ももを痙攣させて快感を甘受していた。
「やらっアァっ! ぞんびまんっ、手とめ、ぇ……! おしっこ! おしっこでる!あっ、ぁはッ」
しきりに漏らすと口にするサイタマだけれど、俺が出させたいのはそっちではない。まぁ漏らしてもらっても構わないのだが、今それをさせてしまうとサイタマが先に進ませてくれなくなりそうだから、今はただ、得たことのない気持ちよさがこの世には溢れかえっていることだけ、知ってもらおう。
「ぉ、おねがい、ンァアア"っ! た、のむっ、から! も、おねがい、だからァ! こ、こすらなっ、でぇッ!」
体重の掛かった腕をガクガクと震わせるサイタマに「支えられないなら寝てもいいぞ」とまるで労るように声をかけ、竿をしごいていた左手で肩を押すと余程キツかったのか、抗うことなくがくんと肘を崩して倒れ込んだ。
ひっきりなしに上がる声を心地よく聞きながら、立てられたままの脚を肩に担ぎ上げ、浮いた腰の下に折り畳んだ俺の膝を入れる。
行き場を無くしたサイタマの手がシーツをくしゃくしゃと握り締めた。
亀頭を擦る手を緩めずにいると、重力に従いサイタマの腹にぼたぼたと先走りがこぼれる。
左手を竿に戻して上下運動を再開し、亀頭を撫でるように擦っていた手を、グリっグリっとてっぺんをこねくり回す動きに変える。
より強い動きを受け入れることになったサイタマは、もう限界だというように腹筋をひくつかせた。
「や、ァッぞんびまっも、もうッでる! でちゃうぅ、ん"あっ、あ"っ! あァっアァァああ"あ"!」
プシッ、ぷしゅっ、プシャァァアァッーー!
「あぁァ――!! ンっ、あぅ、あっ、なにっ、や、で、でるの、ァ、とまんなっ、ィ"、あ"っアぁっんッ! ぁっぞんびまんっ! やぁっぞんびまん、ン!」
びゅくっ、びゅくんっびゅううッ!
勢いよく潮を吹き出す亀頭からは手を離し、絞り出すように竿だけをしごく。
じょばじょばと壊れた蛇口のように潮吹きを続ける亀頭の先はサイタマの顔に向かっていて、竿をしごくたび、快感に蕩けた表情がビュッと吹き出す潮にまみれいやらしく汚されていく。
胸から顔にかけてをぐっしょりと濡らし、これはちょっと怒られるだろうかと思ったけれど、サイタマはゆるく開いた唇から快感に震える喘ぎを漏らすばかりで、意識が混濁しているようだった。
ぴくぴくと手の中で反応している竿を漸く解放して手触りのいい太ももを労るように撫で擦る。
「今の、潮吹きって言うんだ。気持ちよかったろ?」
「ふは、ぁ、しおふき? んっ、しおふき、きもちぃ……ぞんびまん、あっ、は、ちんぽ、きもちィ」
「よかったな。じゃあ次は、他の場所も気持ちよくしような」
激しい責めを受け、最強であるはずの肉体はくったりと力が抜けている。
担ぎあげたその脚の奥、膨れた袋の下にあるすぼまりに、さんざん濡らされた右手の中指をぶちゅりと突き入れる。ぬるぬると濡れた体液にまみれていた指はひっかかりもなくすんなりと根本まで飲み込まれた。
「あっ……!? なにっ、な、なか、ぞんびまんっ、指がァ」
「これくらい平気だろ? それに、気持ちよくなるだけだから」
「そ、んな、とこっ……やっ、め!」
「ヨクなるさ。さっきよりも」
中指をずぽずぽと大きくピストンさせるとサイタマは「んンぅっ」とくぐもった声を上げる。
さすさすと撫でていた太ももはビクンとひきつり、抱えた脚がなつくようにすり寄ってきた。
「中、痛くないか?」
「んっ、ん、はっ、へいきっ、だけどッ……!」
「そうか、ならよかった」
なにか言いかけているサイタマの言葉を封じるように指を二本に増やし、引き抜いては押し込む、ずぽずぽピストンさせていた指の動きを、孔に入れたままぐりゅぐりゅと抉るものに変える。
「んゃッぞんびま、んっ、ぞんびッ、ッッ!?……あ、ひ、アアっ!?」
柔らかな胎内の弾力のある箇所に指が触れた時、サイタマの雄がピクンと跳ねてきゅううと孔が締まった。
弧を描いた唇を舐める。
「今触ってるところ、わかるか?」
「ひっ、ィ、そこッだめっ、あ、きもちぃ、ぞんびまんンっ、ぐりゅぐりゅ、や、まってぇ!」
「ここな、前立腺って言うんだ。気持ちいいだろ?」
「んんンッ……ゆびッ、ゆび、がっ、ぁはっ、まって、おねがっ、そこ、はぅ、あっ、おかしくな、ぅ……!」
サイタマは静止を訴えるが、痛みがなくて気持ちいいだけなら止めなくても大丈夫だろう。
少し早いペースだけど、感度を見て更にもう一本指を増やす。
サイタマの身体の柔軟性は見事なもので、ぎちぎちと目一杯指を締め付けている癖に痛がる素振りをまるで見せない。
こりこりとした未開の前立腺を三本の指の腹でばらばらに刺激するとひっきりなしに竿が震え、触れていない亀頭からピュクッと先走りが迸る。
「どうだ。サイタマ」
「んひっァ、んっ、ンっ、すごいっあっアっあ〜ッ……ゆび、だめ! あっ、ぃ、ぎ、きもち、ンッ!」
「ああ、きもちいだろ? でも、これよりもっと気持ちいいのもあるんだ」
「はぁッアァっん……こ、これより? んッ」
「ああ、この気持ちいいところ、指より太くて熱いやつでいっぱいごつごつしたら、めちゃくちゃイイだろうな」
「あ……、んぅ、いっぱい、ふ、あ、ごつごちゅっ……」
「例えば、ここにチンコはめてさ、こんなふうに動かしたら、」
「ッ! アァァぁッ! はげし、あっ、あ"っ、ん"! んっは、あァッ!」
三本の指をひとつに纏めてギリギリまで抜いてから前立腺一点をぐちゅんッぐちゅんッと暴力的なまでに責める。
「すっごく気持ちいいだろうなぁ。指なんかより、ずっと」
「ひ、ィ、い"っあっ、きもち、んン、そこっきもぢぃぃ!」
「でも、まぁ、それしたらセックスになっちゃうからな。ダメだな。触りっこならみんなやってることだけど」
激しかった指の動きをゆるやかなものに変えて前立腺を撫でる。刺激が足りないのか、サイタマのアナルがぎゅうぎゅうと俺の指に絡み付いてきた。
やっぱり、どれだけ静止を訴えてきても身体のほうがどうしてほしいかはよっぽど素直に教えてくれる。
ぬる、ぬるっ、と指を滑らし前立腺を刺激するが、さっきの強い刺激のあとじゃこんなの物足りなく感じるだろう。ゆるやかな快感でいたぶるついでに、硬くなった自分のモノをごりごりとサイタマの腰に押し付けると、指の締め付けがさらにキツくなり、サイタマは焦がれるように口を開いた。
「〜〜っんっん、はッ、ぞんび、まん……! それじゃ、も、たりなぃ、もっと! きもちいのしてっ、なか、ぐりぐりって、突いて!」
「さっきみたいに? 指で強くするか?」
「んぁ、や、やらッ! もっと! ぞんびまんの、ちんぽ、ちんぽでして!」
「だけどそれじゃ、セックスすることになるぞ? セックスは普通、友達同士じゃしないんだがな、サイタマ、セックスしたくなっちゃったのか?」
「ァっ、うんっ、ァは、したい! ンッ、セックスっ、する! ぞんびまんと、はぁッ……セックス、した、いぃ!」
サイタマの言葉に弧を描いていた唇が笑みを深めてたまらなく愉快な気持ちになる。
ゆるゆると前立腺をなぶっていた指を徐々に激しく動かしてしていく。
次から次へと与えられる快感に夢中になっているサイタマは男同士で、こんなふうに、セックスをするという異常さに気づいていない。
誰よりも強いのに、気持ちいいことにはこんなにも簡単に負けてしまうサイタマがたまらなくかわいく思えた。
「サイタマ、本当にいいんだな?」
「うんっ、ン! ぞんびまんのちんぽ、はっ、ほしッ、ちょうだい! おれのなかに、アッ、ぁンっなかにいれて! ぐりゅぐりゅ、いっぱいして!」
「お前、エロいなぁ。サイタマ」
太ももを撫でていた手を離し、張りつめて窮屈だったモノを取り出して数回しごく。
最初はただからかうだけで、お互い触りあって、ちょっと気持ちよくなれればよかったはずなのに、今はもうサイタマの中に挿れたくて仕方がない。あんまりにもかわいく乱れるサイタマの痴態に夢中になってすっかり放置してしまったソコは、ぬとぬとと亀頭を濡らして放出を待ち望んでいた。
サイタマの中から指を引き抜くと、熟れた孔はピンク色の肉を収縮させながら誘うように濡れて光り、その光景にドクドクと胸が鳴る。
持ち上げていた脚をおろして膝を立てさせると、その向こうにあるサイタマの表情が期待に染まっているのが見えた。頬は紅潮し、瞳は涙の膜で覆われている。はーっはーっと興奮して上ずった呼吸が伝染したように、俺も高揚していく。
サイタマが俺の下半身を蕩けた顔でじっと見つめ、唇を一度舐めると、期待するようにゴクリと喉を鳴らした。
「挿れるからな」
「っ、うんっ、ぁはっ、ぞんびまんのちんぽ、おくまで、っ、いれてっ」
「ああ、今、やるよッ」
ぬちゅ、ぬぽ、ぬちゅンっ
――っズちゅうううううぅッッッ!
「〜〜〜ああアアァぁっ!! ふ、あッあっ! んアァッ、、ひぅ……あっ、ひ……ィっ」
入り口にカリを押し当て、抉じ開けるように捩じ込んでから一気に奥まで突き挿れると、サイタマはチンコを震わせてぴゅくぴゅくと潮だか精液だか先走りだかわからなくなった液体を飛び散らかして悦んだ。
「は、ア、ちんぽっ……あぁ、きた……! ァ、アッあっ、ぞんびまんの、勃起ちんぽっ! すごっしゅごいぃ!」
「はぁっ、お前の中も、すごいよ」
「ひぁっあっ動いてるっあっ、きもちい、なかっ、アんッアァ、ごちゅごちゅっ! きもちいよぉっ」
前立腺をごつんッごつんッと抉りながら奥まで突いてやると中がびくびくと痙攣する。
大きく開かれた口から溢れる唾液を舌で舐め取ってやる。吹き出した潮で濡れた頬も、赤く染まった剥き出しの耳も、ぜんぶ舐めたくてたまらない。
身体の芯がふつふつと熱くなる心地に腰の動きを速めた。
ずちゅッずちゅずちゅずぢゅっばちゅんッッズちゅんっ!
「あぁ〜ッあ"っはやいぃ……ぞんびまんっ! あっ、ぞんびまんだめっ! ゃ、らめぇッ、あっあっ、きもちぃ、こわれりゅっ、んはっ、あ!」
「お前がやりたいっていったんだろ? んっ、もっと、ヨくしてやるからッ」
「あああ"あ"あ"〜ッ! やらっ、やめっ、やめて、ちんぽ、やぁ、ぎもぢぃッ、でる、出しちゃうッ、」
ピストンしながら親指で裏筋と亀頭を擦ると余程気持ちよかったのかサイタマは身体をびくびくと震わせながらビュルルッと精液を吹き出す。
その滑りのままさらに擦りまくると、脚をばたつかせてついにえぐえぐと泣き出してしまった。
「んぐっ、ぇ、やめれ"ぇ、も、だめっ、いってる、いってるからぁ! おかしくなりゅ! やぁッとまって! まって、ぞんびっ! あ、とまれ、よぉ! あっンん"ぅ! ああア"ぁッ〜!」
亀頭ばかりを責めると一度だして吹きやすくなった潮がまたびゅくびゅくと漏らすように吐き出される。精液と潮を交互に出して真っ赤になった亀頭はいっそ痛々しいほどだがサイタマは快感だけを拾い上げて鳴いた。
潮を吹き出している最中にも前立腺をガツガツと突き上げ、先っぽを擦る手も止めない。
ぷっくりと乳輪から膨れ、真っ赤に色づいた乳首を口に含んで激しく舐めながら、舌が痛くなるほどぢゅううう"っと吸い上げると、乳首の快感と連動して中が締まった。
ぷはっ、と乳首から唇を離してサイタマの表情を窺う。
「きもちいか? サイタマ」
「はっうァ、あっ、ぎ、あ"ぁッや、も、やめ"っゃ〜ッ」
「きもちいんだな、よかった」
逃れる術のない快楽に身悶えしているサイタマの中に出したくなって潮吹きをさせるために亀頭と裏筋を擦っていた手を離す。
シーツを掴んで快感に耐えているサイタマの手に、べとべとに濡れた手を重ね、両手の指をしっかりと絡ませ、涙や涎で濡れた頬に口づけた。
「はぁっ、中に出すけど、いいよな?」
言われている言葉を理解できていないのかサイタマは焦点の定まらない瞳でうわ言のように「ぞんびまんっ、ぞんび、」と俺を呼んだ。
苦しいほどの快感を与えているのは俺なのに、その俺にしかすがれないサイタマ。
唇にキスをしたくなったけれど、ぐっと欲望を押し止めて、代わりに最奥目掛けて腰を動かした。
「んはッぅ、ぞんび、ぞんびまん、あっ、ぞんびまんっ、ぞん、ンっ、もう、くるひ、ぃ、あっ、ア、アア"っ!」
「くっ、ぁ、サイタマ」
ごちゅごちゅごちゅッ!ずちゅうっずりゅ、ずちゅっズチュンッ!
「アアっあ! あ"あ"あ"あ"あ"、んひっんッ! あぁ〜っ!」
「はぁ、お前の中、きもちい。サイタマ、」
「ひっ、ひ、あ、とまって、ぞんびまん、おねがっ、んやぁ、も、からだが、おかひぃんら、ぜんぶ、きもちぃっあっあっ! は、ふぁあっ」
「サイタマ、奥もいっぱい突いてやるからな。いっぱいして、ほしがってたもんな、っ、」
「ああああ"あ"! あっ、ぉ、あっ、ぎもぢいっ! も、きもちいよぉッや、いぐっ、も、やらぁ! いぐッ、あ、ィ、んっんっんああアアっ〜!」
「くっん、うっ……ン!」
びくっびくっと射精するようにサイタマの身体が震えたが、精液が出た様子はない。
ドライオーガズム、俗に言う、雌イキをしたのだ。
ビューッびゅくっ!ビュルウぅッ!
引き絞る中の動きに堪らず精液を吐き出す。
イっている間、仰け反り、さらけ出された喉にがぶりと噛みついた。
「ん"ぁっなか、あつ、あついの、あっ、きてるっ! ふぁ、あっ!」
「サイタマ、中出し精液、きもちよかったのか? まだチンコ、ぱんぱんだぞ?」
「は、はーっ、ふ、ふ、ぅ、きもち、よかった、からぁ、ア、も、ぬこう? な、ぬいて、ぞんびまん、んっ!」
「そうか、気持ちよかったか。じゃあもう一回しような」
精液を受け入れて濡れたそこはさっきよりもぬるぬると動きやすく、腰を揺するとばちゅばちゅと濡れた音が響く。
とろんとしていた目は見開かれて、サイタマは首を反らして涙を散らした。
「あ"! が、っも"、いっかい、やらぁ! ぬいて、ぬいでぐれよぉ、きもちくて、も、ひんりゃうぅ!」
「死なない、けど! 天国なら、見えるかもなっ」
ばちゅっばちゅんっばちゅっぐちゅっぐぽォ!
「や〜ッあっ、あっ、あっぞんび、ぞんびぃ、も、くるひぃ、出ないのにっィ、んっ!」
「ドライオーガズム、すればいいだろう。な、さっきしてたやつ、雌イキっていうんだ。チンコから精液ださなくても、気持ちよくイけただろ?」
「めす、イぎっ、ッ? あっ、いいっ、もう、イぎたく、ないぃっ! あっアっあっ! ぁはっ、あ〜ッッ!」
サイタマの身体はほんとうに物覚えがいい。もう意識して前立腺を突かなくても奥目掛けて出し入れするだけでそれを快感と受け取ってしまう。
全身を震わせ絶頂に抗えず「やだ」と泣きながら雌イキをするサイタマは確かに噂通り肉体に神を宿している。これはとてつもない名器だ。
サイタマの奥に何度も精液を放って、それを刷り込むように何度も穿った。
悪いなサイタマ。
でもセックスしたいって言ったのはお前だろ?
――――――――――――――。
サイタマの奥にさんざん出してもまだ、ばちゅんっばちゅんっと奥を突いて、泣きながらイキまくるサイタマの痴態を楽しんでいると一度悲鳴のような矯声をあげてからふっと目を閉じてしまった。
この男でも意識を失うなんてことがあるのか。
こてんと頭を反らし動かない姿を見て漸くやり過ぎたと反省するが、すぐには抜く気にならず「あと一回だけな」と意識のないサイタマに声をかけ好き勝手にピストンした。
意識がなくても気持ちいいのかサイタマは「ぁ、ぁんっ、ふ、あッ」と喘ぎながら揺さぶられる。
「く、サイタマ! んん、っ」
どぷっ、と吐き出した精液がサイタマの中に馴染むように、射精してもまだ抜かず、挿れたままサイタマをぎゅうぎゅうと抱き締めた。
汗ばんだ身体。涙やら体液やらで濡れた頬。薄く開いた唇。大きく上下する胸。
サイタマを抱き締めながら、こんなふうに事後、誰かを抱き締めたのははじめてだと気がつく。
色んな体液で汚れているのに。くっついていたい。離したくない。
「なぁサイタマ、お前少しチョロすぎるぞ。だから俺みたいなのに取って食われるんだ」
頬を撫でながら言ってももちろん返事はない。
離したくないけれどずっとこうしていてはまた中出ししたくなる、としぶしぶ逸物を抜いてこぷりと精液を溢すそこに指を入れた。
サイタマの隣に寝そべってその頭の下に腕をねじ込む。
指に絡み付く精液をぶちゅぶちゅと掻き出すけれど、この体制じゃ、身長差のない俺たちでは浅いところの精液を出すので精一杯だ。
孔を掻き回していた指を抜く。
奥に出した分は、朝起きてからでもいいかな。サイタマのことだから、今夜のことはもうすっかり癖になって、精液を掻き出す指にもきっとびくびく反応するだろう。それで、また挿れてほしがるに決まってる。
その決めつけは恐らく当たるもので、自分で考えておきながら俺はサイタマの簡単さを危なっかしく思った。
サイタマは自分の弟子の油断癖を危なっかしくてひやひやすると時おり漏らすけれどそれはサイタマも同じだ。サイタマは飄々としている割に、単純で、簡単で、しっかりした奴がそばについてないといけない。そう考えて真っ先に思い浮かぶのはサイタマを盲信している鬼サイボーグの姿だったが、そいつじゃダメだ。鬼サイボーグがしっかりしておかないから、こうしてサイタマは俺と寝ているわけだし。
それなら――。
眠っているサイタマの頬にキスをした。処女をもらっておいて勝手にファーストキスまでもらうのは、からかいの延長にある、遊びみたいな行いのなかじゃ悪いよな、となけなしの良心が咎めて抱いている時は唇にキスできなかった。
でも、遊びじゃなければ、どうだろう?
どこか抜けているサイタマの隣でこいつを見張っていられる奴は誰かと考えた果てにいたのは俺だった。
それに、そういえばサイタマは最初、俺にキスのことを聞いてきたんだった。それならやはり、もう一度、そこからちゃんと教えてやらなくてはいけない。
――だから、サイタマが目を覚ましたらキスをしよう。
芽生えた欲望はなんだか真新しく、こいつが起きるまでの間、やはりこの無抵抗な身体を堪能してしまおうかと、快感に負けたサイタマを笑ってもいられない快楽に溺れた考えを抱く。
けれど、情事の乱れっぷりなんてまったく感じさせない、あどけない寝顔はとてもいたいけで、俺は這い上がってくる欲を捩じ伏せ、もう一度頬にキスを落とした。
続きは全部、あとに取っておこう。
サイタマを抱いていた時の、身体の芯が沸くような想いはずっと消えず、目を閉じて、サイタマの唇を想像すると、一段と夜明けが待ち遠しくなる。
朝が楽しみだなんて、ああ、こんなのはまったく、初めてだ。
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