「今日は、急な話で来てもらってごめんな」


    隣を歩く大地さんが、不意に言う。それに私は「いえ、そんな」と、ありきたりな返事をする。まさか「はい、そうですね。お宅の影山くんにもそうお伝え下さい」という嫌味は言えない。大地さん自身が悪いわけではないのだから。

    それにしたって、大地さんと2人並んで帰る状況になってしまうとは予想外な展開である。漫画では今頃、みんなで帰りながら西谷について話していたはずだ。


    「……」
    「……」


    しかしながら、何故か会話が続かないのでほんの少し気まずい。大地さんってコミュ力高い系男子じゃなかったっけ。
    初めて話した時のあのスムーズな会話は何処へ行ってしまったの。いや、まあ、バスに乗る前の一件が気まずさに拍車を掛けているような気もしなくもないが。

    気まずさに耐えかねて、ちらりと隣を盗み見ると、ちょうどタイミングよく大地さんもこちらに視線を寄越して、目が合ってしまった。
    思わず2人して視線を正面に戻してしまう。何だこれ、少女漫画か。ドキドキきゅんきゅんかよ、青春ですよってか(?)




    「あのさ」
    「あの」




    声被ってんじゃねえーーーーよ!!!! また2人して黙り込んじゃったよ!? なにこれどうしてくれんの!? どういう空気!?

    本当に青春してんじゃねえよ私!! お前もう27なんだぞ!? 大地さんから見たらもうおばさんだろ!! やめろやめろ!!


    「あ、お先にどうぞ……」
    「いや、明智の方こそ先に……」


    そこは譲らないでぇ!! 大地さん譲らないでぇえ!! お約束の展開におばさん恥ずかしくて泣きそうだよ!!!

    何だ本当にこの甘酸っぱい雰囲気。無理、耐えられない。死にそう。恥ずか死にそう。
    大地さんもお願いだから、なんか照れないで。頬をほんのり赤く染めないで。ここの空間をより甘々きゅんきゅんにしないでください。

    多分いま私たちの周りを少女漫画でよく見かける、あの丸だか五角形だかのあのポワポワしたトーンがふよふよ浮かんでるぜ??
    これ少年漫画でしょ? 違うの? なに少女漫画みたいな雰囲気醸し出してんだよ、いい加減にしろよ(?)




    「あの、さ……」




    恥ずかしさに見悶えていると、大地さんが恐る恐るといった感じで口を開いた。
    いまここで私も言葉を発してしまうと、またあの地獄のような恥ずかしさに耐えねばならぬ状況に成り兼ねないと私は判断し、黙って大地さんの言葉の続きを待つ。


    「その、青城の、及川の……あんまり、気にするなよ?」


    大地さんが言葉を濁らしながら話す姿は、なんだか珍しい気がして目を瞬かせた。心配して言ってくれたであろう大地さんの様子に、先程までの羞恥心は何処へやら。

    男子高校生ってやっぱり可愛いなあ。という変態っぽい思考はともかく、嬉しくなって思わず、ふふっと笑った。
    そして、今度こそちゃんと大地さんの方へと顔を向けて、しっかり目線を交じり合わせる。


    「気にしてないので大丈夫です」
    「そうか? なら、良いんだが」
    「あ、あとあの時、庇ってくれてありがとうございます」
    「そんなお礼を言われる程のことじゃ……」
    「ふふ、カッコよかったですよ」


    これは少年漫画でも見かけられる、後輩を心配する優しい先輩的なアレである。少女漫画だなんて、少女漫画にも大地さんにも失礼この上ない。
    うん、分かってる。分かっているんだよ。いい年した女なんかに、ドキドキきゅんきゅんアオハル☆的な展開なんてやってこないことくらい……別に泣いてないし。




    「マネージャー、やってくれないか?」
    「……」
    「明智がいてくれれば心強いんだけどなあ。あ、いや、もちろん無理にとは……」
    「……もうちょっとだけ、考えても良いですか?」




    そう言うと大地さんは、少し嬉しそうに「もちろん」と言ってくれた。マネージャーになるのは特段何の問題もない。
    しかし、私にはどうしても気になることがあるのだ。それは、繋心くんのあの異様な過保護ぶりである。心配性というには、些か過敏すぎるというか神経質すぎるというか。

    実は今日のことも、先輩に誘われたため練習試合に行くという旨を伝えると、険しい顔で「ダメだ」と言われていたのを、どうにか説得して来たのだ。
    部活に入るだなんて、繋心くんは絶対反対するだろうな。という検討はついている。それを説得してまでマネージャーをやりたいかと問われれば、答えはどちらかと言うと「NO」である。


    (本当に面倒くさかったんだもんなあ、繋心くんてば)


    思わず眉間に皺を寄せてしまっていたのか、大地さんがもう一度、「本当、無理はしないでくれ」と申し訳なさそうに言った。
    そんな顔をされてしまうと、こちらも良心が痛むというものだけれど、苦笑いをして誤魔化す他なかった。


    「あれっ、大地さんと明智!」


    声の方へ顔を向けると、田中がこちらに手を振っていた。ついでにスガさんと日向影山も一緒にいた。わりと全員集合である。まあ、それもそのはず。坂ノ下商店の目の前なのだから。
    そしてバカ3人の手には、ぐんぐんバーらしきものが握られていた。繋心くんから貰ったのかな。


    「いやー、一瞬カップルかと思ったんスけど、大地さんと明智でよかった!」
    「さすがにカップルに威嚇すんのはやめたれよ」
    「い、威嚇するなんて言ってないじゃないッスか!」
    「いや、するね。お前はするよ」
    「ス、スガさん……」
    「なあ大地?」


    菅原さんが笑顔で振り返って大地さんの顔を見るや否や、目を丸くさせて「だ、大地?」と再び大地さんの名を呼んだ。
    不思議に思って、隣に立っている大地さんの方を向く。そこには、それはそれは顔を赤く染めた我らが主将が立っており、思わず口が開いた。

    え、こういう田中の発言に動揺する人でしたっけ、澤村さんって。カップルっていう単語が良くなかったのだろうか。それだったらすごく初心で可愛らしいけれど。あ、これが俗に云うギャップ萌えですか?




    「ぶふっ!……だ、大地さんも可愛いところあるんですね?」




    大地さんの肩をポンポンと叩きながら言った私の言葉は、笑いを堪えているせいで些か震えた。それを敏感にキャッチした大地さんは羞恥のためか、より顔を赤くして「ふ、不可抗力だっ!」と大きな声を上げた。


    「そんな顔で怒られても怖くありません☆」


    “きゃぴ”とか、うざったい効果音が付きそうなポーズでここぞとばかりに大地さんを揶揄う。そうだよねえ、澤村大地だって男の子、お年頃ですものねえ。分かる。うん、分かるよ。

    そしてふと、女子高生ってなかなか良いかもしれないと思う。
    なぜなら、「あー、やっぱ男子高校生かわええぇえ」とか「これ写真撮ってあとでニヤニヤしても良いかなああ」とか、犯罪っぽい思考もいまは許されてしまうのだから! もしや女子高生って無敵……!?(※未成年だろうが犯罪は犯罪です)




    「ふーん?」
    「スガさん、どうしたんスか?」
    「いや、気のせいかも」
    「はあ……?」




    そんな菅原さんと田中の会話が耳に入ってきたような来なかったような……うん、気のせいだと思う。これは空耳だよ。練習試合できっと疲れちゃったんだろうなあ。
    まさかそんな、MajiでKoiする5秒前的なジャブ会話、私聞こえないし。何も聞いてない。(※これが俗に云う現実逃避です)




    「日向ボゲェ!!」




    私たちが話している間に、どうやら喧嘩を始めたらしい日向と影山の声に吃驚して全員がそちらを見た。
    何故喧嘩に至ったかは定かではなかったが、影山が日向の頭を掴もうとしていることだけは分かった。練習試合の帰りに元気なものである。

    それを見た大地さんが制止の言葉を掛けようと口を開いたのが見えたが、日向と影山の声よりも遥かに上回る声量が、何処か扉を開く音と共に響いた。




    「うるっせえええ!! バレー部だろお前ら!! さっさと帰って飯食え!!」




    みなさんご存じ、言わずもがな繋心くんである。繋心くんの方がうるさいよ、と心の中でツッコんでおく。

    私以外の全員が声を揃えて「すみません!」と謝っている。大地さんとスガさんなんてもう分かりやすくペコペコしている。先輩の責任というやつでしょう。分かります。
    私も後輩のミスひたすらに謝ってたことあったなあ。こっちの世界に来てからあまり経ってないけれど、何だか懐かしい気分である。


    「って、何だはるか帰ってたのか。おかえり」
    「うん、ただいま」


    繋心くんと私のそのやりとりに、その場にいた全員がバッと私の顔を振り返った。そして、「え? え?」と、何やら驚いているようだ。
    そういえば、大地さんにしか繋心くんとは従兄妹だって言ってなかったっけ。いや、大地さんもなんか吃驚しているけれども。


    「繋心くん、私の従兄妹のお兄ちゃんだよ」


    そう言うと、大地さんを除く全員が「ええッ!?」と驚きの声を上げた。うん、近所迷惑ですね。「似てない」だの「え、でも何で」だの、所狭しに聞こえてくる。だから、近所迷惑だって。
    驚きの渦中、大地さんが繋心くんに一歩近づいた。その行動に、みんなの視線が大地さんへと集まる。


    「主将の澤村です。今日は、遅くまではるかさんをすみませんでした」


    そして大地さんは、きっちり45度に頭を下げた。おお、なんて綺麗なお辞儀だろうか。背筋ピンッてなっとる、ピンッて。
    繋心くんは不意を突かれたのか「お、おー」と少したじろいでいる。しかしすぐに、訝し気に顔を顰めて、鋭くこちらを見てきた。あ、これヤバイやつだ。




    「はるかお前、今日バレー部の練習試合とか言ってなかったか?」
    「う、うん……言った、と、思う」
    「そんで、こいつらバレー部だよな?」
    「……ソウデスネ」




    だんだんと凄みを増してくる繋心くんに冷や汗を流す。こ、怖い。もとの顔が怖いってことを繋心くんは早く自覚して欲しい。
    思わず、ごくりと唾を飲み込んで、肩に掛けていたショルダーバッグの紐をぎゅっと握り込んだ。冷や汗の量は増すばかりだ。




    「おまえ、バレー部って男バレのことだったのかよッ!! 俺はてっきり女バレだと思ってだなあ!!」
    「ご、ごめん言ったつもりだった……」
    「男バレって知ってたら今日行かせてないっつーの!!」
    「だから、ごめんってば……!」
    「まさか入部する気じゃねえだろうな!? 俺はぜってぇ認めねえからな!!」




    繋心くんの迫力に、その場にいる全員が呆然としてしまっている。私も一方的に怒鳴られて、怖いというよりも沸々と怒りが湧いてきてしまう。
    繋心くんはネチネチと「俺は最初からマネージャーなんて」うんぬん、「今日の練習試合だって」かんぬん、とほざいている。

    この人はアレだ、過保護とか心配性とかではない。ただの残念なシスコンだったようだ。自分の頭に、ピキッという効果音と共に怒りマークが入ったのが分かった。




    「いい加減にしてよ! もういいっ私、ぜっったい入部するから!!」
    「はああぁあッ!?!?」
    「もう決めたからね!!!」
    「お前、俺の話聞いてたのかよ!?」
    「繋心くんのシスコンぶりが遺憾なく発揮されていた発言なら聞きましたけど!?」
    「し、シスコ……!?」
    「誰がどう聞いたってシスコンでしょ!」
    「なっ、俺ははるかのことを心配してるだけだろっ!」




    大きく溜息を吐いて、「だからそれを世の中ではシスコンって言うの」と繋心くんに言い放つ。すると繋心くんは図星なのか何か言いたそうにしているけれど、ぐっと言葉を詰まらた。しかし、それでも負けまいと何やら口を開こうとしている。




    「う、運動部の男子なんてマネージャーに下心しかねぇーんだぞ!」
    「全国の男子運動部に謝りなよ! みんな部活で忙しいからそんなこと考えてる暇なんか無いから!」
    「男子高校生なんてなあ、そんなもんなんだよ!!」
    「馬鹿じゃないの? 繋心くんと一緒にしないでよ! ていうか、如何にもモテない男の発想って感じで気持ち悪い!」
    「気持ち悪……ッ!?」




    私から「気持ち悪い」と言われたことが大分ショックだったようで、繋心くんは暫くの間フリーズしてしまった。それにすら私は何だか腹が立ってくる。
    いまは繋心くんから、謝罪以外の言動は受け付けていないのだ。本当に頑固なんだから。しかし、私の次の言葉で繋心くんがハッと我に返る。




    「安心してよ繋心くんと違ってみんなモテるからさぁ!」
    「あ、ああっ!? みんなはねぇーだろ! あの坊主頭とか絶対モテねぇだろ!!」
    「た、田中さんはモテっ……うーん、モテないかも? しれないけど、いや、でも、モテる坊主もいるでしょっ!?」
    「お前言ってることメチャクチャだぞ!!」




    このままでは埒が明かないと思った私は、怒りと勢いに任せて自分のバッグを繋心くんの顔面へ目がけてぶん投げた。すごく痛そうな衝突音と「いってぇなおい!」という繋心くんの言葉は無視だ無視。
    そして私はひとつ深呼吸をして、先程から失礼な繋心くんの代わりに、みんなへと謝罪をした。田中が少々傷ついた様子なのは、目を瞑らせて頂いてもよろしいでしょうか?

    みんな圧倒されいたようで、ハッと我に返ったかのように勢いよくブンブンと首を横に振ってくれた。本当に申し訳ない限りである。
    繋心くんだけは、不服そうに「なんでお前が謝ってんだよ」とぶつくさと文句を言っている。


    「いい大人のくせに高校生相手に無礼を働いた挙句、意地になって謝らない誰かさんの代わりに謝ってんでしょ!」
    「うぐっ……!」
    「明智、俺らは気にしてないし平気だって……な?」
    「そ、そーそー! だから一旦落ち着くべ?」


    大地さんと菅原さんが、ヒートアップした私たちを宥めようと声を掛けてくれる。そうは言ったものの、同じ大人(中身だけ)としてこれは如何なものかと思うのである。
    妹を心配する気持ちは分かるけれど、だからって失礼な態度をとって良い理由にはならないでしょうに。しかも相手は高校生だ。

    まあ繋心くんも、私の最後の言葉が効いたのか、申し訳なさそうに表情を顰めているので一応反省はしているのだろうけれど。




    「なんだ、その……すまんかった」




    繋心くんが、おずおずと口を開いたかと思えば何という大人とは思えない謝罪の仕方だろうか。
    寛大な大地さんや菅原さんは「そんなっ、大丈夫です!」と、気にしないで下さいという意のように、両の手の平を繋心くんに向けて軽く振っている。全く仕様がない人である。




    「じゃあ、私は男子バレー部に入部するということで」
    「それとこれは話が別だろ!」
    「ふうん? そんなこと言っていい立場だったんだ? ふうん?」
    「うっ!」
    「往生際が悪いんだから」




    若干不本意そうではあるけれど、繋心くんの了承は奇しくも得られたようだ。まさかこんな形でとは思っていなかった。ほとんど兄弟喧嘩だったしなあ。

    まあ結果オーライということにしておこうと思う。










    ▼▼▼










    4月の夜の肌寒さを感じながら、薄暗い道をほとんど月明りを頼りに歩を進める。辺りにはざりっざりっと、砂利を踏みしめる音だけが響いている。
    先程のインパクトの余韻がまだ体内に残っているようで、隣を歩くスガも、後ろをついてきている筈のいつもうるさい馬鹿3人も、何も喋らなかった。そんな空間が妙で、少し笑いそうになる。

    彼女が店番をしていた時に従兄妹だとは聞いていたけれど、まさか一緒に住んでいるとは思っていなかった。しかも、あの店の2階が住処だったとは。

    同じクラスの月島と山口に聞いた話では、彼女は親の仕事の都合で東京からやって来たらしい。しかし、両親とは暮らしていない(日向談)ということはどういうことなのだろうか、と疑問を抱く。
    どうやら見るからに訳アリのようだが、彼女からはそんな雰囲気は微塵も感じられないのも、これまた不思議だった。

    そして、初めて会った時とずいぶんと印象が違うことも、何だか胸に引っ掛かって仕方がない。気にしないように努めていたはずなのに……全てはアイツ、及川のせいだ。




    (“まるで別人みたい”、か……)




    及川があの時、ああ言った時に、俺も「たしかに」と思ったのだ。いや、それ以前から感じていたように思う、その違和感を。
    彼女には「気にしないように」と声を掛けたものの、俺の中でチクチクと彼女の言動の違和感の破片が刺さっていっている。

    いや、その破片自体はとても小さなものではあるのだが。

    とにかく、家庭の事情が大きいのかもしれないし、そうなると俺や他の周りの人間なんかが口を出せることではないことは明確だ。
    かと言って、及川のようにド直球で質問が出来る訳もない。つまり、こんなに気にしていてもどうしようもないのである。




    「まーでも、明智が入部することになって良かったスよね!」




    この妙な静寂に包まれた空間を、田中の明るい声色が斬った。それにスガも安心したのか、笑いを零しながら「ちょいと吃驚したけどなー」と答える。
    一気に明るくなった場を待ってましたと謂わんばかりの日向に、元気が復活するのを振り返らずとも感じ取った。


    「マネージャーが2人とか強豪みたいだよな! 影山!」
    「別にどっちでも良いんじゃね」
    「お前は何でそういうこと言うんだよ!」


    遅れながらも後ろを振り返ると、また日向と影山が喧嘩を始めている。本当に飽きない奴らだな、と心の中で独り言ちた。
    田中が豪快に笑いながら影山の背中を、ばしんと叩く。今日の練習試合でも思ったが、田中はなかなかの良い先輩っぷりである。そのことに何だか安心する。


    「結構明智のこと気に入ってんだろーが! 素直じゃないヤツめ!」
    「なっ! べ、別に気に入ってるとかそんなんじゃねえッス!」
    「気に入ってるっつーかアレだろ、バレー上手ければ誰にでも懐くんだろ? 影山は」
    「だはは! それだなお前は!」


    スガも軽口に参加して、先程までの静寂が嘘のように盛り上がっていく。日向と影山に関しても、一時はどうなることかと思ったが杞憂だったみたいだし。

    すっかり春だなあ。と、1人でしみじみ思っている今日が、特別な気がしてならない。練習試合とは言え、青城に勝ったからか? それとも明智が入部するって決まったからか?

    「なあ大地?」と、いつものスガの問いかけさえ、なんだか今日は特別に思えてきて不思議だった。




    そんな帰り道の風景に自然と笑顔が零れた。