虚像に口づけを

「昴さん、好きです…」


そう言って首に腕を回し、俺に口づけを落とすのは世界で一番愛おしい彼女。

だが今ではその行動に胸が痛むし、嫉妬さえする。
キスを贈られるのが、たとえ俺が作り上げた虚像だとしても。



今日もお前の隣に本当の俺はいない。



2017/05/27
《その場で頂いたお題でお話を書くキャスより》