「はぁ…」
最近仕事が辛い。
好きで始めたはずなのに、上手くいかず空回り。無意識にため息ばかり零してしまう。
向いていないのか…なんて嫌な考えが過ぎり、ソファに顔を埋めて覆う。
「この仕事、辞めちゃった方がいいのかな…」
「それなら、俺と結婚してしまえばいいさ」
「ちょ、いきなり何言って…!」
体を勢いよく起こすと、優雅な笑みを浮かべた彼が、私に目線を合わせてしゃがんでいた。
「お前さん1人くらい養ってやれる。この家で、俺の帰りを待っていてくれるだけでいい。…どうだ、悪くない提案だろう?」
真っ直ぐ見つめられる浅緑の瞳から目を離せない。
悪くないどころか、幸せすぎる提案じゃないか。
2017/03/26