おひめさまとおうじさま
秀兄もあんな顔するんだなって、僕は素直に驚いた。
僕と初めて会った時なんて、いくら頑張っても笑ってくれなかったから。
「しゅうくん!だっこしてー!」
「あぁ、いいぞ」
そう言って柔らかい笑みを浮かべ、両手を広げる秀兄。
僕の時はそんな顔見せてくれなかったじゃないかぁ…
引きずってるわけじゃないけど、やっぱりなまえが羨ましい、なんてちょーっぴり思っちゃうわけで。
いや、でも大好きな秀兄となまえが戯れているのはおいしいし…!
なまえにだっこをせがまれていた秀兄はさらっとお姫様抱っこをしてのけた。
初めてしてもらうお姫様抱っこに、なまえはとても楽しそうに笑っている。
可愛い、さすが僕の妹だ!!
「ママ〜!見て見て!」
「…秀一、それは、」
ママは止めてるけど、秀兄はお構い無しで、むしろ嬉しそうだ。
「どうだ?お嬢さん」
「えへへ、なまえおひめさまになったみたーい!」
「じゃあ俺はなまえの王子様かな?」
「うん!しゅうくんはなまえのおうじさま!!」
「!そうか…それは嬉しいな」
あぁ、もう何なんだこの二人!
可愛すぎて嫉妬もできないじゃないか!!
2017/05/24 rewrite
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