Call my name
「お嬢さんの名前も教えてくれるか?」
「なまえだよ!」
「なまえというのか。お嬢さんに似合った可愛い名前だな」
「ほんと!」
「あぁ」
「じゃあもっと!もっとしゅうくんになまえってよんでほしい!」
「なまえの好きなだけ呼んでやるさ」
どうやら俺に懐いてくれたらしいなまえは、とても可愛い。
俺が名前を呼んでやるととても喜ぶ。
真純の時には思わなかった感情が自分にあることに驚くが、まぁ親と子くらい年齢が離れているんだし。もし自分に子供ができたらこうなるのか、なんてガラでもないが想像が膨らんだ。
「なぁ、秀吉、真純…あれは誰だ?」
「え、兄さんだと思うけど…」
「ぼ、僕にも秀兄だと思うよ…いつもとまるで別人だけど」
「何だ、あいつはそういう趣味に走ったのか…?」
「あれだけ歳が離れてるんだ。子供が出来たみたいで可愛いんだろう」
「務武さん」
「笑うことが少なかったあいつがああやって笑ってるんだ。いいじゃないか」
「え〜だったら僕の時も優しくしてくれたらよかったのにー!!」
そんな声が遠くから微かに聞こえてくる。
家族は、案外いいものかもしれない。
2017/04/24 rewrite
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