naguruyouni kaku
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親戚といえば何かと苦い記憶も掘り起こされる中、母方の祖母とだけは本当にいい思い出の記憶で溢れている。思えば私の好む嗜好やファッションは祖母から受けている影響がとても大きいくらい、小さい頃は良く一緒に過ごした。毎週土曜は祖母の家へ泊まり、日曜の朝一緒に教会学校へ行く。家に帰ってきたら特に何をするでもなく、祖母は庭の掃除をし、私はその横でおやつの干し芋やクコの実、きな粉飴を頬張りながら蟻の巣を掘り起こしたり、画用紙に絵を描いたりしていた。(今も昔もやっている事が大して変わってないな、私は)当時は何の意識もしていなかったが、長閑そのもので、素朴で、愛おしい日々だったのだと思う。
父や、父方の親族にも久々に会ったが。
相変わらずどうしようもなく愚かな人たちだった。何故この式にあなた方が居るのか?どうしてあなた方は生きていて、祖母は亡くなったのだ?という気持ちを抱いてしまったのは、ここだけの秘密なのだが。
死は怖いことではない、というのを私もキリスト教を齧った身としてはなんとなく分かっているので。彼らに対する憎悪は少し和らぐ…気がする。そういう事にしたい。
家族を大切にしたい、などという気持ちは相変わらずサラサラ無いのだけど。そういうのが大嫌いな私が、祖母に対してだけは別格なのだと改めて気付かされる。
今では血縁関係こそ全くないが、祖母に抱いていた気持ちに近く重なるような人がそばに居るので。ソチラ側に対する気持ちは今後も膨らんでいく気がしている。そうだ、祖母といた時間とよく似ているのだ、と今更ながら気付いたのだ。
これは嬉しい事だ。大切なことだ。
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