uso to honto
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慣れない人と話す時いつもより大きく笑うようにしている。だからきっと、ヘンなところで妙に笑っていることがあると思う。
少し俯きながら、そう言葉を漏らした誰かのことを思い出したりする。なんだか居心地の悪そうな様子で目線を逸らす姿に愛想の悪さを感じなかったのは、自分にもその行動に対し共感する部分が痛いほど存在するからなのだと思う。なぜならそういったことを繰り返すのは大いにして体力を消耗し、重なった疲労はやがて人との距離を広げてしまうことが多いからだ。無論、そこには相手に対し嫌な感情を抱いたからという理由はなくて、言ってしまえば自分の感情表現を大きくアピールするというパフォーマンスを全力で披露したことにより、帰りの電車から家に着くまでの1人になった時間にはゲッソリとしてしまうのが原因。
上手いこと行かないな、と思う。
自分が会いたいと思った人に会って楽しい時間を過ごしたという100点満点の日にも関わらず、頭の片隅では反省会が始まるのだから。
たくさん話をしてくれてたくさん笑ってくれる人が好きなのは勿論で、受け取った会話を頑張って大袈裟に返してくれる人には心から共感する一方で、声色が一定で淡々と自分の意見を述べるような人への憧れも大きい。眉ひとつ動かさなそうな対応に一瞬ムッとするのは本音だけれど、そこには装飾品が一切付いていない本心のこもった言葉が流れてくるからだろう。淡々とした物言いなだけで言葉の中になんの毒も含まれていないのならば、当然嫌われたりなんてしない。そんな彼らのようなヒトになりたくて、なれない人生を続けて早数年経ってしまった。
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