マロングラッセ



すらりと白く大きな手が硝子の器に宝石のようなそれをのせていく。艶々と輝く飴色の、シロップの甘さとブランデーの芳香を想像してつい喉が鳴った。添えられたバニラアイスがひたひたと、蕩けて侵食する悩ましさにほうと恍惚の息を吐く。溶けてしまうよ、と呟いた彼の瞳は、熱っぽくこちらを見ていた。


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