タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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今はまだ見えなくても・素直になれないと知っている・喉が嗄れるまで
2021/05/22
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喉が嗄れるまで泣いたことはあるか。そう聞いたおれを不思議そうに見上げてくる目を見つめて答えを待つ。おれはある。
「……しようもなさすぎて怒るようなことでなら、あるよ」
返事を返すまで言葉を紡がないということに気付いたのか仕方なくと言ったように呆れたため息をついて教えてくれた。それでもまだ言葉を紡がないおれにまだ話さなきゃいけないのかと察しの良さが、気に入っている。
「好きな人のことで泣いたの」
「嫌いなやつのことで泣くことなんてねェだろ」
察しは良いくせに素直じゃない言葉でのらりくらりとかわすのは腹が立つ。
「好きな人だけど、嫌いな人でもあるの」
「あ?」
「大好きだけど、私のことを見てくれないから嫌いなの」
知らない顔で笑った姿に何も言えなかった。
「まあ今はまだ周りに目を向けられる暇はないから仕方ないの。でも周りに目を向けられるようになって、それでも私のことを見てくれなかったら……その時にまた喉が嗄れるまで泣く予定だから、気が向いたら慰めて」
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